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メダカ飼育と石巻貝~コケ大好きコケ食べるよヾ(*´∀`*)ノ~

水槽に入れておくと意外と存在感がある気がする石巻貝。淡水で増えなかったり脱走癖があったり一人で起き上がれなかったりしますけれどもそのコケ取り能力はなかなかのもの。彼らのことを少し詳しく見てみましょうか。
gd793【コケだいすき】石巻貝10個+α【コケたべるよ】350円(税込)
※まとめ買い割引対象外商品です。
※一度のお買い物につき3セットまでとさせていただきます。
数量 350円(税込)  

概要、分類

石巻貝(読み:イシマキガイ、学名:Clithon retropictus)はアマオブネガイ目アマオブネガイ科イシマキガイ属に属する小型の淡水、汽水性の巻貝の一種です。幼生期を汽水域で過ごして貝の姿になり、成長するにつれて淡水域に生活の場を変える両側回遊型です。日本を含む西太平洋沿岸の熱帯、温帯域に広く分布しています。アクアリウムにおいてはコケ取り生物として飼育されています。

生態、特徴

西太平洋沿岸の熱帯温帯域に広く分布し、日本においては日本中部以南の南日本に分布しています。河川の中流域から河口の汽水域にかけて生息しています。幼生期を汽水域で過ごして、貝の姿になってからは淡水域に生活の場を移していく両側回遊型です。流れがあり石が多い環境を好みます。水がない場所は好まず、潮間帯では水が溜まっている場所に集まります。

貝殻は半球形、殻長は最大約25mm、巻きは右巻きで最高4段です。老成個体の多くは淡水域のカルシウムイオンが不足した環境での生活時間が長いため、殻頂が侵食されて削れています。殻上面は艶のない緑褐色~黒褐色の殻皮に覆われ、細かい三角形の黄褐色斑紋が並びます。殻口は半円型で石灰質の蓋があり、殻内は艶がある青白色をしています。

食性は雑食性で主に石に生えた藻類やバイオフィルムを歯舌で削り取って食べています。自然下での寿命は殻表の成長線から20年程度と推測されています。飼育下での寿命は採集される個体の多くが既に老成個体であることが多く、また、飼育環境が自然環境と異なることが多いために1~2年程度とされています。

繁殖期は5~8月です。繁殖形態は雌雄1匹ずつが参加する両性生殖で卵生です。1~2mmの扁平なドーム状の形をした黄白色の卵嚢を石や他の貝などの安定した場所に産み付けます。卵嚢には卵が100個程度入っています。卵嚢内でトコロフォア幼生が孵化し、トコロフォア幼生はベリジャー幼生という殻を持つ幼生になり、卵嚢から出ていきます。ベリジャー幼生は川の流れに乗って汽水域や海へ流れ着き、そこで成長して貝の姿になります。ベリジャー幼生は成長に塩分が必要なため、汽水域に下れなかった個体は死滅します。稚貝は淡水域と汽水域の移動を繰り返して成長し、成長するにしたがって次第に河川を遡上していきます。

メダカとの関係、相性

本種とメダカとの関係、相性は良いです。

環境適応範囲は水温を除いてメダカとほとんど同じため暖地では屋外でも通年混泳させることが可能です。寒冷地では冬季は室内保護する必要があります。

またメダカが本種を捕食することも、本種が生きたメダカを襲うこともありません。死んだメダカを食べてしまうことはあります。

さらにメダカのエサの食べ残しを食べるため、食べ残しが無駄にならず直接的な水質悪化をもたらしません

そして環境変化、主に水温や水質の変化、アンモニア、亜硝酸、硝酸塩に対してメダカよりも敏感に反応するため水質のバロメーターになります。これらの環境変化に反応した場合は殻に閉じこもって動かなくなったり、砂に潜ったりして、変化が大きい場合はそのまま死んでしまいます。

人(日本人)との関係

アクアリウムでペットとして、小型魚水槽や水草水槽のコケ取り生物として利用されています。食用としてはほとんど認知されていませんが、毒はなく、古代日本では食用にされていた形跡が見つかっています。また中国の一部地域においては食用にされているようです。

管理人ninomiya

基本夜行性なので昼間は水槽内で石や砂などがあるとその下に入って過ごしてますね。動きが活発になるのは日が暮れてから。メダカ君たちが休んでる間にせっせとコケを食んでくれます。

水槽内、植物との相性

水槽内との相性には良い面と悪い面があります。

良い面は水槽を藻類やバイオフィルムによる見た目の悪化から防いでくれることです。主に水槽面に付着した藻類やバイオフィルムを食べてくれます。他のコケ取り生物があまり好んで食べることがなく、人の手でも落ちにくい硬い藻類も食べてくれます。特に横から観賞するガラス水槽やアクリル水槽などでは水槽面の藻類やバイオフィルムなどは観賞に大きな影響を与えるため、コケ取り生物として本種を投入する大きなメリットとなります。

一方で悪い面は卵嚢を水槽面や流木、石などのレイアウトに産み付けてしまい、観賞価値を下げてしまうことです。卵嚢は硬く、しっかりと産み付けられているため綺麗に落とすことが難しく、卵嚢の跡が残ることがあります。水槽面であればスクレイパーを使用すると綺麗に落としやすいのですが、凹凸のある場所では落とせなかったり、跡が残ってしまったりすることが多くなります。卵嚢を食べてくれる他の生物はいないため人の手での作業になります。これは水質を弱酸性、軟水にすることで対策ができます。本種が好む中性~アルカリ性、硬水では産卵を積極的にしますが、弱酸性で軟水にすると産卵数が減ったり、産卵が止まったりします。この方法は長期間行うと短命にさせる恐れがありますので注意が必要です。

植物との関係はあまりないため相性は良くも悪くもありません。本種は水草を食害しません。枯れた水草を食べることはありますが、生きた水草を食べることはありません。また水草に生えた藻類を食べることもありません。水草を伝う細かな動きができないうえに体が重いために水草を登ることができないからです。

実際に石巻貝が届いて水槽投入までの流れ(メダカ水槽に入れる際の注意点、投入方法)

本種を水槽に投入する際には水合わせを行ないます。水温と水質の適応範囲は広いですが、急激な変化に対しては弱いため必ず行ないます。メダカの水合わせと同様の方法で袋を水槽に浮かべて水温を合うまで待ちます。水温計で水温が合ったことを確認できたら、袋に少しずつ時間をかけて水槽の水を足して、袋の中の水を捨てていき水質を合わせます。袋の中の水のほとんどが水槽の水になったら、石巻貝を水槽に投入します。

管理人ninomiya

寒いところから暖かいところへの移動など、環境変化が大きい場合は特に水合わせはしっかりと行ってあげましょうね。

維持難易度、維持方法(春夏秋冬別注意点)

維持は容易です。環境適応範囲は、水温は10~30℃、pHは弱酸性~アルカリ性、硬度は軟水~硬水です。メダカ飼育に準じた飼育環境とおよそ同じで問題ありませんが、水温に関してはメダカよりも適応範囲は狭いです。pHと硬度の適応範囲は広いですが、長期飼育を考える際、本種に適しているのは中性~アルカリ性、やや硬水~硬水です。弱酸性、軟水にも適応はしますが、その環境下での長期飼育は寿命を短くさせる恐れがあります。エサは特に与える必要はなく、水槽面などに生えた付着藻類やメダカの食べ残しを食べます。大食漢で、藻類を食べ尽くしてしまい餓死することがあります。弱アルカリ性、硬水の水でエサ用の藻類をしっかり生やした水槽を準備しておいて、飼育水槽の藻類がなくなってきたらそこへ移動させてあげると餓死の心配がなくなります。メダカ水槽の水質を弱酸性、軟水にしている場合は、この水槽を本種のストック専用水槽にして、メダカ水槽に藻類やバイオフィルムが発生した時だけ移動させて水槽を綺麗にしてもらうこともできます。こうすることで弱酸性、軟水での長期飼育による短命の恐れを無くすことができます。水の流れを好むのでエアレーションや濾過装置を使用してあげると調子が良くなります。

季節ごとの管理はメダカに準じますがメダカと比較して特に注意すべき点は水温です。秋から春にかけて水温が10℃を下回る場合は室内飼育に切り替えて10℃を下回らないようにしてあげます。また、反対に30℃を上回る場合はエアレーションや濾過装置を積極的に使って水をしっかり動かしたり、遮光をしたりして30℃を上回らないようにしてあげます。

その他注意点として脱走に気を付けること、ひっくり返っていたら起き上がらせてあげること、張り付いているのを無理やり引き剥がさないことが挙げられます。

水面が水槽の縁に近いと脱走をしてしまうことがあります。脱走して長時間経つと死んでしまいます。水面を少し下げる、蓋をかけるなどして脱走対策をしましょう。

また、水槽内でもひっくり返ると起き上がろうと体力を消耗して死んでしまいます。基本的に自力で起き上がれないので見つけ次第起き上がらせてあげましょう。

そして張り付いている個体を無理やり引き剥がそうとすることはやめましょう。刺激を受けるとより一層強く張り付きます。それを無理やり引き剥がそうとすると弱って死んでしまうことがあります。最初の一回で引き剥がせなかった場合はしばらく放置して動き始めたら再度挑戦しましょう。

繁殖難易度、繁殖方法

繁殖は極めて困難です。両側回遊の生活を営むため、一般家庭での飼育下における繁殖は極めて困難です。幼生のエサの確保や適した濾過方法、成長段階に合わせた塩分濃度やpH、硬度の再現などが必要となります。メダカと混泳をしている場合は不可能と考えておくとよいでしょう。

他の仲間たち

カノコガイ

イガカノコ

ヒメカノコ

レモンカノコ

ハナガスミカノコ

ヒロクチカノコ

ツバサカノコ

ニセヒロクチカノコ

フネアマガイ

カバクチカノコガイ

シマカノコガイ

まとめ

石巻貝は淡水、汽水性の小型巻貝の一種で、幼生期を汽水域で過ごして成長するにしたがって淡水域に生活の場を変える両側回遊型という少し変わった生態をもっています。生息環境がメダカと異なるために混泳させると水温や水質に少し気を遣わなければいけないこともあるかもしれませんが、コケ取り生物としてメダカ水槽で水槽を綺麗に維持してくれます。一方で、卵嚢を様々な場所に産み付けて水槽の観賞価値を下げてしまう面もありますが、水のpHと硬度を調整することで対策することができます。繁殖を人工的に行うことが難しく、飼育個体は採集された老成個体であることが多いため、また、生息環境と飼育環境が異なる場合が多いために飼育下での寿命は必然的に短くなります。これは少しかわいそうな気がするかもしれませんが、石巻貝専用水槽を用意して、基本的にはそこで飼育をして、メダカ水槽に藻類などが発生した時だけ移動させるなど工夫ができます。そうすることでなるべく健康に長生きしてもらって消耗品扱いをする必要がないようにしつつ、長くメダカ水槽を綺麗にしてもらえます。コケ取り生物として、そしてタンクメイトとして新たな仲間を迎えて、よりメダカ飼育を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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