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メダカ飼育と炭~メリットデメリット、その使用方法とは~

メダカを飼っていて一年も経つといろいろと試してみたくなってきますよね。「うちの子にもっと良い環境を与えてあげたい」飼育者の方のそんな願いに”炭”なんてのはいかがでしょうか。
gd767【水質浄化】メダカ飼育のための活性炭(500g)【ろ過細菌定着】950円(税込)/500g
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数量 950円(税込)/500g  

炭にはどんな種類があるの?

炭には大きく分けて白炭、黒炭、活性炭、竹炭の4種類があります。それぞれ特徴が異なり、用途に合わせて使い分ける必要があります。

白炭はウバメガシ、アラカシ、ナラ、ホオなどから作られ、硬く、電気をよく通す性質があり、叩くと金属のような高い音がするのが特徴です。備長炭は白炭の代表で、ウバメガシから作られ、紀州備長炭、土佐備長炭、日向備長炭が有名です。白炭は比較的高温で精錬されるため、細孔が収縮してつぶれてしまい、吸着性が後述の黒炭や活性炭、竹炭と比較して低いものがあります。

黒炭はナラ、クヌギ、コナラ、ミズナラ、マツなどから作られ、白炭に比べて柔らかく多孔質であることが特徴です。柔らかいため4つの中で最も崩れやすいです。

活性炭は木材、ヤシガラ、サトウキビの搾りかすや木炭、コークスなどから作られ、化学的または物理的な処理で細孔が増やされ、吸着性が高められていることが特徴です。材料、製法、用途によって繊維状、ハニカム状、円柱状、破砕状、粒状、粉末状など様々な形状があります。

竹炭はモウソウチク、マダケ、ハチク、ネマガリダケなどの竹材から作られ、木炭より硬く、タール分が少なく、珪酸が含まれるため多孔質で吸着性が高いことが特徴です。

上記のうち、主に水質浄化の目的で主に使用されるものは吸着性が高い黒炭、活性炭、竹炭の3つです。白炭にも吸着性はあり使用されますが、高温で精錬されたものは他の3つと比較すると吸着性が劣るため、焼成温度が低いものに限ります。活着性植物の活着材として主に使用されるものは白炭と活性炭です。形状によっては表面に凹凸が多いため活着しやすく、比較的硬いため長持ちします。竹炭もまた長持ちしますが、表面が滑らかで活着しにくいものが多いです。黒炭は凹凸が多く活着しやすいですが、柔らかく崩れやすいため長持ちしません。

炭の効果(メリット・デメリット)

まずメリットとして、水質浄化作用、濾過細菌の定着場所になること飼育水のpHの急激な低下の予防が挙げられます。炭には2つの吸着があります。ファン・デル・ワールス力や疎水性相互作用による物理吸着と共有結合や静電引力、イオン交換作用による化学吸着です。物理吸着は吸着が速く、吸着力が弱いことが特徴で、化学吸着は吸着が遅く、吸着力が強いことが特徴です。細孔の大きさや物質の性質によって吸着される物質は異なり、細孔の数、大きさと吸着される物質の数、大きさとの組み合わせによって吸着量は異なります。この吸着性によって水中の有機物や濁り、臭素、塩素などを吸着して水質を浄化します。また、炭は濾過細菌の定着場所に適しています。濾過細菌は物体の表面に定着します。炭は多孔質で比表面積が大きいため、他の物体と比較して濾過細菌の定着量が多くなります。そして、飼育水のpHの急激な低下の予防は炭に含まれる炭酸カリウムによる効果です。炭酸カリウムはアルカリ性であり、飼育水に徐々に溶け出すため飼育水の酸性への傾きを緩やかにさせます。

次にデメリットとして、魚病薬の薬効成分やブラックウォーターの成分の吸着飼育水の富栄養化が挙げられます。吸着性はメリットとなる一方、薬品やブラックウォーターを使用する際にはデメリットにもなります。併用しないように注意する必要があります。飼育水の富栄養化は炭酸カリウムによるデメリットです。炭の使用によって藻類が大量発生する恐れがあります。植物や藻類の生長には窒素、リン、カリウムが必要ですが、窒素とリンは生体の排泄物が分解されてそれぞれ硝酸塩とリン酸塩という形で水中に含まれます。そこにカリウムが炭から炭酸カリウムという形で加わることにより、藻類が大量に発生する恐れがあります。

またメリットとデメリットの他に、炭について広く誤解されていることがあります。アンモニアを吸着するという誤解です。アンモニアはガスとして気中に存在している場合には炭に吸着されやすい性質を持っていますが、水中に存在している場合は非常に吸着されにくい性質になっており、ほとんど吸着されません。亜硝酸や硝酸塩も同様の性質であるため、ほとんど吸着されません。炭を入れるとアンモニア値や亜硝酸値が低下することはありますが、これは炭に濾過細菌が定着、増殖するためです。そのため、濾過細菌に分解されない硝酸塩は水草や藻類が存在しない限り低下しません。さらに、一部に誤解されていることがあります。それは病気に効果があるという誤解です。炭は水質浄化作用があるため、病気の初期段階であれば水質改善によって病気を間接的に治癒する場合がありますが、病気の原因への直接的効果はありません。

使用方法、セット方法(注意点など)

炭の使用方法は大きな塊を沈める小さなものをいくつかネットに入れて沈める濾材として使用するなどの方法があります。大きな塊は活着性植物の活着材として使用する場合に適しています。吸着効果を期待する場合は、炭の周りや中に水が流れることで吸着効果が出るため、より通水性が高い形状と大きさの炭を使用し、より水流がある場所にセットするとより効果が出ます。小さなものや濾材用のものをいくつかネットに入れて水槽内に沈めたり、濾過装置内で濾材として使用したりするとよりその効果が出ます。底面濾過装置の場合はネットに入れたものを底床に埋めたり、底床に混ぜたりすることで濾材として使用できます。

セットする前にしなければならないこととして、炭の洗浄があります。アクアリウム用で販売されていないものにはタールや灰汁などが含まれるものがあるため、使用する前には煮沸してそれらを炭から抜く必要があります。また、アクアリウム用のもので水洗い不要と記載されているものでも表面が削れて粉末が発生しているものが多いため、水ですすいで粉などを落とす必要があります。さらに、洗浄することで炭の内部に水を染み込ませ、水槽にセットする際に浮いてしまうのを防ぐことができます。

炭を使用した飼育の注意点

破砕状の炭は角が鋭利で生体を傷つける恐れがあるため、生体に直接触れない、あるいは触れにくい方法でセットします。角のない炭を使用していても使用中に砕けることがあるため注意が必要です。細粒状、粉状の炭はメダカが誤って口に入れてしまった場合に口腔や鰓、内臓を傷つける恐れがあります。炭を使用する前には水でしっかりすすいで細粒状、粉状になったものを落として使用し、メダカの口に入る大きさの炭は使用しないように注意します。

また、長期間使用し続けている吸着性がなくなり、炭の種類や品質、環境によっては吸着された物質が放出されることがあります。吸着性がなくなる前に交換します。交換の目安は、炭の種類や形状、品質にもよりますが使用開始からおよそ1~2か月程度です。煮沸や天日干しなどをして再利用することも可能ですが、吸着物を除去しきることは難しいうえ、劣化のために元の吸着性に戻ることはほとんどないため、新品と交換することをおすすめします。

そして、飼育者の性格や認識によっては炭の水質浄化作用のために油断をして水質の問題などを見落とす可能性があります。炭は特定の水質悪化を緩やかにする効果はありますが、水質全般を全く悪化させない効果はありません。油断をせずに観察、水質改善をする必要があります。

炭と同様の効果があるとされるもの

炭と同様の効果があるとされるものに無添加ココアや焙煎コーヒー豆があります。水質浄化作用があり、病気に効果のある成分が含まれているといった、炭と薬を合わせた効果があるとされています。しかし、科学的根拠が欠けており、一般で根拠として挙げられている内容は信憑性と再現性ともに低く、これらの使用はおすすめできません。水質に関しては飼育密度や餌の量の見直し、水草や濾過装置、底床、炭、麦飯石の適切な使用により改善することができます。病気になりにくい世話と観察をして、病気になった場合にはその種類と程度を判定し、対象となる薬で薬浴をするか塩浴をすることをおすすめします。水質に関しては「飼育水について」のページを、病気や病気にしにくくする世話の仕方に関しては「病気について」のページを、魚病薬と塩浴に関しては「薬について」のページをご覧ください。

まとめ

炭には大きく4つの種類があり、用途によって使い分けることができます。吸着性があるため水質浄化に効果があり、濾過細菌の定着場所にもなり、pHの急激な低下を予防できる効果があります。一方でその吸着性のために薬品やブラックウォーターと併用することができず、またpHの急激な低下を予防する成分のために飼育水が富栄養化するといった側面もあります。使用方法はレイアウト、水草、濾過装置の有無や種類などの飼育環境や飼育方針に合わせた方法をとることができます。炭を上手に活用して、より元気で健康的なメダカを育てて、より魅力的で綺麗な水槽にしてみてはいかがでしょうか。

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