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メダカ飼育と水槽~色、素材、大きさ、季節。それぞれの特徴、注意点~

メダカを飼うのに欠かせないのが水槽。いろんな素材と大きさ、色があって悩んでしまいますよね。メダカは屋外で飼うのであれば季節もあるのでなんでもいいというわけにはいかないと思ってお店に行ってもいろいろありすぎて、実際どういう水槽が良いのかよく分からないことも。これからメダカ飼育を始める方も、水槽の買い替えを検討されている方も一度読んでみていただいて参考にしていただけることがあれば幸いです。

メダカ水槽の素材と色

メダカ水槽の素材には主にガラス、アクリル、発泡スチロール、プラスチック、繊維強化プラスチック(FRP)、陶器があります。それぞれメリットとデメリットあります。一般的な色や形も併せて説明していきます。飼育環境や管理方法、飼育方針、予算などに合わせて選択して使用しましょう。

ガラスのメリットは年数が経過しても透明度が高いこと、変形しにくいこと、横からメダカを観察しやすいことが挙げられます。デメリットは割れやすいこと、重いこと、加工しにくいことが挙げられます。色は透明です。一般的なガラス水槽は5枚のガラスをシリコンで角を接着して箱型にしたものに底枠と角枠と蓋枠がつけられています。角にシリコンを使わずに曲面にしたものや枠ナシのものなどもあります。

アクリルのメリットは衝撃に強いこと、比較的軽いこと、加工しやすいこと、横からメダカを観察しやすいことが挙げられます。デメリットは年数の経過や紫外線などによって曇り透明度が下がること、変形しやすいことが挙げられます。色は透明です。製品によっては背面や底面が黒いものがあります。オーダーメイドでは好きな色を付けることも可能です。作りはガラス水槽と同様です。

発泡スチロールのメリットは非常に軽いこと、加工しやすいこと、処分しやすいことが挙げられます。デメリットは劣化が早いこと、割れやすいこと、変形しやすいこと、屋外では水を入れていないと風で飛びやすいこと、横からメダカを観察できないことが挙げられます。色は一般的には白ですが、近年ではメダカ飼育用の黒があります。発泡ビーズを金型に入れて蒸気にかけることでビーズ同士が熱で固着されて成形されるため、接着面はなく、全体が発泡スチロールから成ります。形は主に箱型です。薄いものは水を入れただけで壊れてしまうことがありますので、十分な厚さがあるものを使用しましょう。

プラスチックのメリットは比較的軽いこと、衝撃に強いこと、加工しやすいことがあげられます。デメリットは年数の経過や紫外線などによって曇り透明度が下がること、耐用年数があまり長くないこと、変形しやすいこと、横からメダカを観察しにくいことが挙げられます。色は黒、茶、緑、青、白、透明が一般的です。形は成形する型によって異なり、箱型のものや円形の器状のものなど様々あります。メダカ飼育には透明度が高いポリスチレンや透明度が低いポリプロピレンなどのプラスチックが主に使用されています。

繊維強化プラスチック(FRP)のメリットは軽いこと、衝撃に強いこと、加工しやすいこと、変形しにくいこと、耐用年数が長いことが挙げられます。デメリットは横からメダカを観察できないことが挙げられます。色は黒、茶、緑、青、白が一般的です。形は主に箱型です。ガラス繊維,アラミド繊維,炭素繊維などを樹脂と組み合わせた高強度のプラスチック素材です。ポリスチレンやポリプロピレンなどと比較して高価です。

陶器のメリットは耐用年数が長いこと、空間インテリアの一つとして使えることが挙げられます。デメリットは重いこと、割れやすいこと、加工しにくいこと、横からメダカを観察できないことが挙げられます。色は塗られている釉薬の色によって様々な色のものがあります。地色は材料の土によって白~茶~黒と異なります。形は主に円形の器状で、一般的に睡蓮鉢や水甕がメダカ飼育に利用されています。

メダカ水槽のサイズと飼育密度

水槽のサイズは、メダカにとっては大きければ大きいほど良いですが、一般家庭では60Lサイズがおすすめです。過密飼育でない限り、水量が十分あるために温度や水質の変化が緩やかでメダカにあまり負担をかけることなく、また飼育者もたびたび水替えをしたり、濾過装置を強力なものや複数を使用したりする必要がないためです。それ以下ではメダカも飼育者も負担が大きくなります。それ以上では置き場の問題や管理のしにくさが出てくるため、一般家庭では60Lサイズをおすすめします。場所や管理の余裕があるようでしたら、より大きな水槽でも問題ありません。様々な形がありますが、なるべくメダカが好む、浅くて水面積が広い水槽を選ぶと良いでしょう。

飼育密度は1尾につき4Lあると安心です。60Lサイズでは飼育数は15尾程度までを目安にします。レイアウトや底床を多めに使用する場合はそれらの容量分の水量が減るため、飼育数を少なくします。濾過装置を強力なものを使用したり、複数使用したりする場合は飼育数を少し増やしても大丈夫です。

メダカ水槽と季節・環境

メダカ水槽のサイズや色と季節や環境には関係があり、水槽によって季節や環境によって注意点があります。特に夏と冬は注意が必要になります。

小さいサイズの水槽では春~秋は飼育水の過昇温に注意し、冬は凍結に注意します。サイズの大きな水槽でも注意するべきことですが、水量が少ないと水温が急激に変化しやすいため特に注意する必要があります。春~秋は遮光、エアレーション、日陰への移動などで対処をして、冬は雪や霜が入らず風が通りにくい軒下か室内へ移動させたり、夜間だけでも発泡スチロールで水槽を覆ったりして対処します。

また、黒い容器では春~秋の過昇温に注意します。上記の過昇温対策をとれるようにしておきましょう。また、日当りがあると昼夜の水温差が大きくなるため、他の色の水槽と比較して水の蒸発量が多くなります。他の色の水槽での飼育に慣れている場合は水の減りに注意します。黒以外の色でも色の暗さによっては過昇温が起きやすくなるため、温度の上昇具合の確認はしておきましょう。

反対に白い水槽では冬季の凍結に注意します。白いと日当たりがあっても水温が上がりにくいため夜間に凍結した氷が昼間も溶けずに水面を覆ったままになってしまうことがあります。そのままではメダカの体力が消耗されるため、氷を砕いてなるべく溶けるようにしてあげたり、氷を捨てて氷で減った分の水をゆっくり足してあげたりしてあげましょう。凍結しにくいようにエアレーションや濾過装置で弱い水流を作っておくことも有効ですが、低温環境下ではメダカに体力をあまり使わせないようにした方が越冬に成功しやすいためあまりおすすめはできません。

そして、棚の上では棚の素材、色や作りにもよりますが、水槽の全面から気温の影響を受けて水温が急に大きく変化しやすいため過昇温と凍結に注意が必要です。夏は床置きと比較して遮光率を高める、エアレーションかける、風通しをさらに良くしたりする必要があります。温室やビニール温室内の棚の上で黒い水槽を使用していると最も過昇温が起きやすくなるため特に注意が必要です。冬季は床置きにしたり、夜間だけでも発泡スチロールで覆ったりして対処しましょう。

その他、ガラス水槽は冬季の凍結による割れやヒビに注意が必要です。ガラスは変形しにくいため、水が凍結して膨張するとその圧力によって割れやヒビが発生することがあります。凍結する地域では冬季のガラス水槽の屋外での使用は控えましょう。

水槽を設置する際の注意点(設置場所や重量など)

水槽を設置する際の注意する点は置き場所の水平と耐荷重です。

ガラス、アクリル、発泡スチロール、プラスチック素材の水槽では置き場所の水平をとる必要があります。傾いた場所に設置して長期間使用していると傾いた低い側の一側面にかかる水圧によって割れやヒビが発生する恐れがあります。シリコンで角を接着したガラス水槽とアクリル水槽ではシリコン部分から水漏れが発生することもあります。設置する場所は水平な場所を選ぶか、設置したい場所や設置が限られた場所が傾いている場合は底上げをして水平にしてから設置しましょう。

耐荷重に関しては水槽を棚に設置する場合に注意が必要です。棚の耐荷重を確認してから水槽を設置します。室内で棚に設置する場合は床の耐荷重の確認もします。棚と床の接地面が小さいと床が凹んだり、抜けたりしてしまうことがあります。一つの棚に複数の水槽を設置する場合は特に注意が必要です。棚と床の接地面を大きくして重さが分散されるようにして対処します。また屋外でも地面を補強して、棚の足元が地面に食い込んで棚が傾いたりしないようにあらかじめ対策をしておきましょう。

水槽のお世話の仕方(洗い方や交換の目安など)

水槽を洗う際は柔らかいスポンジやゴム製スクレイパーなど水槽面を傷つけないもので汚れを落とします。水槽面を傷付けるとそこに雑菌が定着、繁殖してメダカが体調を崩す原因になることがあります。また、傷や傷に入り込んで定着した藻類によって見た目が悪くなります。水槽面を傷つけない素材を使用して、砂などの傷の原因になるものが素材や水槽面についていないことを確認して掃除をします。また、シリコンで角を接着したガラス水槽とアクリル水槽では角のシリコン部分を傷めないように注意します。シリコン部分に傷が入るとそこからシリコンが裂けたり、剥がれたりして水漏れが発生する恐れがあります。もし水漏れが発生したら、生体に悪影響のないシリコンで補修するか、処分して新しい水槽を使用しましょう。

水槽に割れやヒビを見つけたらすぐに交換しましょう。すぐに交換できない場合に備えて予備水槽を常備しておくと安心です。プラスチックの水槽は粉を吹き始めたら交換します。粉をメダカが誤食して消化管に怪我をしたり、腸閉塞になったりする危険がありますので、水槽面が曇り始めたら交換の準備をしておきます。

まとめ

メダカ水槽の素材には様々なものがあり、さらに大きさ、色や形も様々なものがあります。組み合わせによって数えきれないほどになるので、飼育環境や管理方法などに合わせて選択することができます。サイズは大きいほどメダカと飼育者にとって負担が減りますが、場所や管理の問題が出てくることがあるため一般家庭では水面積がしっかりとある60L水槽をおすすめします。水槽と季節や環境には関係があり、特に注意するべき点が異なってきます。お住まいの地域の環境や管理方法に合わせた水槽選びや管理方法の変更や対処をする必要があります。水槽はメダカ飼育をするうえで必要不可欠な用品で、素材によっては最も長く付き合えるものの一つです。設置方法やお世話をしっかりして水槽をできる限り長く綺麗に使用してあげましょう。使いやすいお気に入りの水槽でメダカ飼育をより楽しんでみてはいかがでしょうか。

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