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メダカ飼育と底床~そのうれしい効果と管理方法とは?~

メダカを飼うにあたって必要なのかそうでないのかすこし分かりにくいのが底砂底土といういわゆる底床。メリットデメリットからセットの方法、手入れまでをちょっと見てみましょうか。
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底床の役割と効果

底床には様々な役割と効果があり、底床の種類によってその度合いは異なります。大きく分けて6つの役割と効果があります。

1つ目は水草育成です。底床は水草が根を張る場所となります。流木や石などに活着する水草や浮遊性植物を除いて、水草には基本的に底床が必要になります。また底床は水草の生育に必要な栄養分を供給する役割も果たします。底床がなくとも水草は根を伸ばし、水中から栄養分を吸収するため維持は可能ですが、底床を使用した方が成長・増殖が安定します。さらに水景作りには底床に定植して水景が乱れないようにする必要があります。

2つ目は水質維持です。底床の中には汚れや有害物質を吸着するものがあります。これによって水質悪化を防ぐことができます。また、pHを維持させる働きがあるものがあります。例えば土系底床の中にはpHを低く維持する効果があるものがあります。また大磯砂や川砂には貝殻が含まれるためpHを急激に低くならないようにする効果があります。次に説明するろ過細菌の定着と繁殖による水質維持効果もあります。

3つ目はろ過細菌の定着と繁殖です。ろ過細菌は生体にとって有害なアンモニアや亜硝酸を比較的無害な硝酸塩に分解する細菌です。底床の表面や隙間はその定着と繁殖場所の役割を果たします。底床を利用したろ過細菌による生物濾過に併せて底面ろ過装置による物理濾過を利用して、底床全体をフィルターとして利用することで双方の効果を最大限に発揮させる手法があります。なお、ろ過細菌については「飼育水について」のページをご覧ください。

4つ目は保護色効果による色揚げです。メダカは周囲の環境の色や明るさによって体色が変えます。暗色では体色がはっきり濃くなり、明色では体色が薄くなります。暗色が最も体色を引き出しますが、品種によっては観賞しにくくなることもありますので、品種に合わせた色のものを利用すると鑑賞性が上がります。

5つ目は自然環境の再現です。メダカが底床の隙間に入った餌をつついて食べる様子やエビが底床を転がしながらそれに付いた有機物を食べる様子などが観察できます。底床を利用することで、自然環境下で観られる本来の生態を再現し観察することができます。

6つ目は水景全体の観賞性を上げる効果です。使用する底床材の種類によって水景にテーマや印象などをつけることができます。例えば、明色の底床を利用して目で涼しめる水景にしたり、暗色の底床を利用して淀んだ水路や鬱蒼とした池の岸際などの雰囲気を作り出したりすることができます。メダカの品種や水草の種類とその組み合わせや飼育者の好みに合わせた水景を作り出すことができます。

底床の種類とメリットデメリット

底床は大きく分けて砂礫系土系の2つに分けられます

砂礫系底床には大磯砂、川砂、田砂などが含まれます。これらは粒が硬いため長期的に利用することができます。土系底床には赤玉土、ソイルなどがあります。これらは粒が柔らかいため、ある一定期間が経過すると新しいものと取り換える必要があります。その他にガラスやサンゴ砂などもありますが、それらはメダカ飼育には不向きなため、上記の2系5種類を主に説明していきます。

大磯砂は神奈川県大磯海岸で採取されていた砂で、現在ではフィリピンなどで採取されているものが多く、フィリピン砂、南国砂や南国大磯という別称があります。通水性が良く表面に凹凸がほとんどないためろ過細菌が定着しにくいですが、通水性が安定しているため一度ろ過細菌が定着すると長持ちするメリットがあります。砂の粒には角がないため魚体を傷つけることが少ないですが、砂に混じる貝殻が魚体を傷つけることがあります。貝殻などが混じり、pHをアルカリ性に傾けるため、メダカ飼育に伴う酸性への傾きを抑える働きがあります。色は暗いためメダカの体色が濃くなりやすいです。

川砂はその名の通り川底の砂で、粒は小さいものから若干大きなものまであります。粒が小さいものは通水性があまり良くなく、ろ過細菌は定着、繁殖しにくいですが、粒が若干大きなものは比較的通水性を確保でき、ろ過細菌の定着、繁殖はしやすくなります。砂に角があり、貝殻などが混じることがあるため魚体を傷つけることがあります。色は明るいためメダカの体色は薄くなります。色と粒の細かさから水景作りにおいては開放感を作り出すのに向いています。

田砂は水田の土から砂だけを取り出したものです。粒が小さいため極めて通水性が悪く、底生魚を飼育する以外では飾り砂として扱われる、用途の限られた底床です。色はやや暗いものが多く、メダカの体色はやや濃くなります。

赤玉土は関東ローム層の赤土から作られている土です。主に園芸用土として市場に出回っています。通水性が良く、表面に凹凸と無数の孔があるため細菌類が定着しやすく、色素や有害物質を吸着する作用が多少あります。粒が崩れやすく、セットした後はなるべく触らないようにする必要があり、pHはおよそ6.0~6.5の酸性~弱酸性ですので半年~1年程度の短期利用には適していますが、それ以上の長期利用や再利用にはあまり適していません。水草の育成には砂礫系底床より適しています。

ソイルは栄養を含んだ土を焼結したものです。色素や有害物質を吸着する作用が強く、透明な水を維持する効果があります。粒が崩れやすく、セットした後は触らないようにする必要があります。洗わずに使用するのが一般的です。表面や内部に無数の孔があり、ろ過細菌が定着、繁殖しやすい構造になっています。底床の中でもっとも生物濾過を行なうのに適した底床です。それゆえに底面ろ過装置と併用するとろ過の効果は格段に上がります。種類によりますが、pHはおよそ6.5~7.0の弱酸性~中性です。栄養を含んでいるため、底床の中で水草の育成に最も適しています。それゆえに藻類が発生しやすいというデメリットもあります。1~2年ほどで粒が崩れたり、内部の穴が目詰まりを起こしたりし、含まれる栄養も放出され切りますので、再利用をせずに交換します。

底床セットの方法

底床のセットには順番があります。まずは底床を洗います。種類によっては洗う必要がないもの、あるいは洗ってしまうと本来の効果が薄れるものがあるのでそれは洗わないように注意します。しっかりと汚れを落としきったら、水を入れていない水槽に敷いていきます。底面ろ過装置を設置する場合は底床を敷く前に設置します。水草と合わせた水景の完成をイメージして石や流木を設置する場合は底床を敷きながら、あるいは敷いた後に設置します。敷き終わったら底砂が舞い上がらないようにゆっくり水を入れていきます。しばらく放置して残った汚れや微塵を沈殿させます。水草の定植は微塵を沈殿させた後に行ないます。早めに植え込むと、残った汚れや微塵が葉の上に積もってしばらく見た目が悪いうえに、成長に若干の支障をきたすことがあります。また底床がソイルや土の場合は植え込む際に粒をなるべく潰さないように注意します。1日~1週間ほど底床に水を馴染ませます。種類によっては馴染ませる必要のないものもあります。洗い残した汚れや微塵、アクが酷い場合はリセットして最初からやり直すか、換水をして対処します。

底床のお世話(洗い方や再利用までのやり方、リセットの目安など)

底床は定期的にメンテナンスをする必要があります

底床を本格的に洗う場合、粒が潰れない砂礫系底床はバケツなどの容器に飼育水と一緒に入れて、米研ぎと同様の洗い方をします。大磯砂や川砂には貝殻が混じっていることがあるので怪我をしないように軍手などを使用します。土系底床は粒が潰れてしまうため洗わないことをおすすめしますが、もし行う場合には飼育水槽とは別の容器で、篩や網で掬って飼育水の中でゆすいで汚れや潰れた粒や微塵を落とします。別の容器で行なう理由は、底床で飼育水槽に傷を入れてしまう可能性があるためです。見た目が悪くなるだけでなく菌類や藻類の温床になります。飼育水で洗う理由は、水道水や新しい水では定着したろ過細菌が塩素や急激な環境変化で減少、死滅するためです。

本格的に洗わない場合底床掃除専用のホースでサイフォンを利用して底床を舞い上げて汚れだけを取り除きます。ホースの先に切ったペットボトルや漏斗を繋げることで手作りすることもできます。土系底床は粒が潰れてしまうためおすすめしません。

再利用方法粒が潰れない砂礫系の底床は洗うことで何度でも再利用可能です。粒が潰れる土系底床は粒が潰れるため再利用はおすすめしません。もし行なうとしたら、篩や網で潰れていないものと潰れたものを選別することで再利用可能です。その際に出る再利用できないものは水草用土として利用することができます。

リセットは底床の目詰まりを目安にします。砂礫系底床は表面に汚れが溜まり始めるのを目安に土系の底床は表面の粒が崩れ始めるのを目安にします。底面ろ過装置を使用している場合は底床が目詰まりを起こすと水流が弱くなりますので、それも目安にできます。底面ろ過装置にはたくさん種類があり、目詰まりをしやすいものとしにくいものがあります。利用する際には目詰まりを起こしにくいものを選ぶとリセットまでの期間が長くなります。

逆に底床ナシはアリ?

底床ナシはアリです。底床を利用しなくともメダカの飼育、繁殖は可能です。底床の種類に関係なく利用するにはデメリットもあります。それは汚れがたまりやすくなり、メンテナンスの手間がかかることです。しかし、冒頭での説明のように底床の利用は手間に変えられないメリットがあります。さらに底面ろ過装置と合わせて利用していると底床を利用することのメリットはかなり大きくなります。飼育方針や好みに合わせて底床の使用をしましょう

まとめ

底床はメダカ飼育と環境・水景作りに様々な役割と効果を持っており、底床ナシでは得られることのないメリットが多くあります。デメリットもありますが、適切に使用するとデメリットを抑える手間は少なくなり、使用しない場合より管理は楽になります。また、底床利用の効果を高める底面ろ過装置を併せて使用することによってメリットを最大限に高め、デメリットを最低限に抑えることも可能です。様々な種類、メリットデメリットのある底床を飼育方針や好みなどに合わせて利用して、メダカを健康に育てながら、こだわりの水槽作りをしていきましょう。

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