gd509【水槽の】ミナミヌマエビ10尾+α【お掃除屋さん】400円(税込) |
※一度のお買い物においてお一人さま1セットまでとさせていただきます。 ※自家繁殖ものです。 ※現在1㎝未満もしくは前後の稚エビとなります。 ※まとめ買い割引対象外商品です。 |
目次
概要、分類
ミナミヌマエビ(学名:Neocaridina denticulata、漢字表記:南沼蝦)はエビ目ヌマエビ科カワリヌマエビ属に属する小型の淡水性のエビです。生涯を淡水域で過ごす陸封型です。日本、朝鮮半島、中国、台湾に分布しています。
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生態、特徴
日本においての自然分布は日本中部以南(静岡県焼津市以西、滋賀県琵琶湖以南)です。ペットや釣り餌として流通した個体が逸脱し、全国に移入しつつあります。その他、本種と外見での判別が困難な外国産同属種がペットや釣り餌として本種と混在して利用され、逸脱しており、本種と自然交雑しています。浅い流れの緩やかな水域、止水域の水草や障害物の多い場所に生息しています。体長は、雄は約20mm、雌は約30mmです。額角が長く、鋸歯が上縁に13~15、下縁に3~6あります。先端近くには鋸歯はありません。前側角部に棘があります。頭胸部の腹側に5対の歩脚をもち、前2対の先端には小さなハサミがあります。腹節の腹側に腹肢をもち、遊泳や抱卵に用いられます。体色は茶褐色、赤褐色、緑、青、透明など様々で、模様が入る個体もいます。体色と模様は遺伝による先天的なものと食性や環境による後天的なものに影響されます。雌は雄と比較して大きく、丸みを帯びた体型をしており、歩脚と第1触覚が短く、腹節の下縁が丸みを帯び、性成熟すると頭胸部後部から腹節前半にかけて深緑色の卵巣が発達し、背中に太く明るい一本線の模様が入ります。雄は雌と比較して小さく、直線的な体型をしており、歩脚と第1触覚が長く、腹節の下縁が直線的で、性成熟すると頭胸部後部に白い精巣が発達します。繁殖期は5~9月です。性成熟した雌は脱皮をしてフェロモンを出し、雄を誘って交尾をします。卵生で、一度に30~100個の卵を産卵します。雌は産卵した卵を孵化するまで腹肢に抱卵します。卵は発生が進むにつれて深緑色から褐色になります。幼生期は卵の中で過ごし、体長約2mmの稚エビの状態で孵化します。陸封型の種類であるため幼生期、稚エビ期の塩分は不要です。ヤマトヌマエビなどの両側回遊型の種類は幼生期、稚エビ期に塩分が必要です。寿命は自然下では1年、飼育下で長くて2年です。食性は雑食性で、付着藻類、生物の死骸、デトリタスを主な餌とします。
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メダカのとの関係、相性
本種とメダカとの関係、相性は良いです。環境適応範囲はメダカとほとんど同じであるため通年混泳させることが可能ですが、メダカの成魚が稚エビを捕食することがあるため、稚エビの隠れ場所を用意する必要があります。本種が生きたメダカを襲うことはありません。本種はメダカのエサの食べ残しを食べるため、食べ残しが無駄にならず直接的な水質悪化をもたらしません。さらに環境変化、主に水温や水質の変化、アンモニア、亜硝酸、硝酸塩に対してメダカよりも敏感に反応するため水質のバロメーターになります。
その他、ドジョウとの相性も良いとされることが多いですが、本種とドジョウは同じ底層で生活し、体格差が大きいため、本種がエサ取り競争に負けてしまったり、ストレスを受けてしまったりして餓死やストレス死することが多くあります。エサをしっかりと与えて、本種が逃げ隠れすることができる水草や流木、石組みがあるとそういった事態を防ぐことができます。また、ドジョウの個体や種類によっては本種を餌とすることがあります。個体や環境、管理方法によっては良くも悪くもなる関係です。
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人(日本人)との関係
アクアリウムでペットとして、小型魚水槽や水草水槽のコケ取り生物として、さらには肉食魚のエサとして利用されています。また、釣りの生き餌として「ブツエビ」、「タエビ」、「モエビ」という名称で他の淡水産エビ類とともに利用されています。さらに人の食用としても利用されています。
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水槽内、植物との相性
水槽内植物との相性は良いです。水槽面の付着藻類や水垢を食べるため、水槽面の見た目が良くなります。
水草との相性も良いです。水草表面に発生した付着藻類や水草に絡まる付着藻類を食べるため、見た目が良くなるうえに水草の成長を阻害する付着藻類が減るため、調子が良くなります。さらに水草は本種の隠れ家になります。ウィローモスに限り、本種が新芽や新葉を齧ることがあります。齧られたウィローモスは枯れることなく、頂芽優勢が打破されるため脇芽が出てきてボリュームが出てきます。ボリュームを出したくない場合にはウィローモスが齧られないようにエサが不足、特に植物質のエサが不足しないようにして予防します。
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実際にミナミヌマエビが届いて水槽投入までの流れ(メダカ水槽に入れる際の注意点、投入方法)
本種を水槽に投入する際には水合わせを行ないます。水温と水質の適応範囲は広いですが、急激な変化に対して弱いため必ず行ないます。メダカの水合わせと同様の方法で、より慎重な水合わせを行ないます。
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維持難易度、維持方法(春夏秋冬別注意点)
維持は容易です。環境適応範囲は、水温は5~30℃、pHは弱酸性~中性、硬度は軟水~硬水と幅が広いです。メダカ飼育に準じた飼育環境で問題ありません。水草、流木や石の陰に隠れる性質があるため、それらをレイアウトに使用することを推奨します。エサは観賞魚用や水生生物用人工飼料各種、付着藻類、デトリタスです。
季節ごとの管理はメダカに準じます。メダカ飼育と比較して注意すべき点は水温の上限と酸欠、水質悪化、急激な環境変化です。夏季の過昇温と酸欠に注意します。体が赤くなったり、水槽面を伝って水面近くに上がってきたりしている場合は水質悪化や酸欠が起きている可能性があるため、エアーレーションや濾過装置の使用や換水で酸素供給しつつ水温を下げ、水質改善をします。春と秋、季節の変わり目といった気温の日較差が激しい時期は、水温変化が激しくなり、水質が悪化しやすくなるため、なるべく急な変化が起きないように注意します。冬季は無加温であれば物陰に隠れて活動をしませんので、特に世話をする必要はありません。
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繁殖難易度、繁殖方法
繁殖は雌雄が揃って飼育をしていると自然に行なわれるため容易です。雌雄判別と繁殖形態は上述の生態、特徴の項目の通りです。自然下での繁殖期は5~9月で、繁殖に適した水温は20~28℃です。pHが弱酸性で硬水、水温と水質が安定し、エサが十分にあると繁殖の成功率は高まり、一度の産卵数、孵化数が増えます。底床にソイルを使用し、少量の活性炭と麦飯石を使用するとこのような環境を作りやすくなります。ソイルによりpHが弱酸性で安定し、濾過細菌の定着と繁殖が安定します。少量の活性炭と麦飯石の使用でpHと硬度の下がりすぎを防ぎつつ、濾過細菌の定着と繁殖を手助けし、さらに余分な有機物を吸着して水質の急激な悪化を予防します。
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また、孵化後に隠れ家があると稚エビの生存率が高まります。稚エビはメダカと混泳していると食べられます。本種専用水槽であっても親エビとの体格差からストレスを受けたり、エサ取り競争に負けたりすることによって死亡しやすいです。隠れ家があると、その隙間に逃げ隠れることができ、そこに溜まったり、絡まったりしたエサを食べることができます。隠れ家にはウィローモスやホテイアオイの根などの、稚エビの大きさでようやく中に入ることができる隙間があるものを推奨します。隙間が大きいとメダカや親エビが入ってきて追いやられてしまう可能性があります。
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ほかのエビの仲間たち
ヌカエビ(Paratya improvisa)
ミゾレヌマエビ(Caridina leucosticta)
トゲナシヌマエビ(Caridina typus)
ヒメヌマエビ(Caridina serratirostris)
ヤマトヌマエビ(Caridina multidentata)
シナヌマエビ(Neocaridina davidi)
ビーシュリンプ(Caridina cantonensis / Neocardina sp. )
その他
本種と同属種であるシナヌマエビやその他近縁種がミナミヌマエビとして流通したり、釣り餌として本種と混在して利用されたりしており、それらから自然環境に逸脱した個体が自然下で本種と交雑して交雑種が発生しています。また、本種や交雑種が本種の自然分布域外で発見されており、国内移入種として扱われており、環境への影響が懸念されています。こうした遺伝子汚染や国内移入などの人為的影響をできる限り防ぐため、自然分布域であるか否か、本種であるか交雑種であるか否かは関係なく、入手した個体、繁殖させた個体は放流しないようにしましょう。
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まとめ
ミナミヌマエビは小型で一生を淡水で過ごし、メダカとほとんど同じ環境で飼育することが可能です。メダカと水槽内、水草との相性も良く、メダカ水槽で混泳させるには適したエビです。寿命が短いため、長期飼育するには繁殖させて継代することが重要となります。脇役としての魅力が多いですが、エサを食べる姿や抱卵した卵の世話をする姿と仕草はとてもかわいらしく、主役としても十分に魅力的なエビです。コケ取り生物として水槽を綺麗にしてもらいつつ、魅力あふれる姿や仕草のあるミナミヌマエビをメダカ水槽に迎えて、より綺麗で魅力的な水槽にしてみてはいかがでしょうか。
gd509【水槽の】ミナミヌマエビ10尾+α【お掃除屋さん】400円(税込) |
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