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メダカ飼育とヒメタニシ~つかずはなれず、大食漢の良き隣人~

水槽のコケ取り役、ヒメタニシ。メダカ君たちとは直接絡むことが少ないですがコケをどんどん食べていってくれるので見ていても飽きないです。大食漢ですがその分出すものも出すので水質的には別途バランスを取る必要があります。環境が合うとポコポコ子供を生んでくれるのでうれしくなります…
gd773【メダカの良き】ヒメタニシ10個+α【おとなりさん】450円(税込)
※まとめ買い割引対象外商品です。
※一度のお買い物につき3個までとさせていただきます。
数量 450円(税込)/10個+α  

概要、分類

ヒメタニシ(学名:Bellamya quadrata histrica、漢字表記:姫田螺) は腹足綱原始紐舌目タニシ科に属する淡水性巻貝です。東アジア、東南アジアに広く分布しています。アクアリウムでタニシと呼ばれるものはほとんどこの種を指します。

生態、特徴

日本においては北海道から沖縄の浅い流れの緩やかな水域、止水域に生息しています。卵円錐形で、殻高は約35mm、直径は約23mmです。殻の巻きは右巻き(殻頂側から見て時計回り)です。螺層は6層で縫合部は明確ですが、深くありません。体層は殻高の5分の3を占めています。殻表は黄緑色~緑褐色や茶褐色~黒褐色、平滑で光沢のある個体から、螺肋が出て角張る個体、殻皮毛を持つ個体まで変異に富みます。成体では殻頂が欠けている個体が多いです。蓋は赤褐色です。雌雄異体で、雌は触覚がまっすぐで、雄は右触覚の先端が巻いており、この部分が陰茎の働きをします。繁殖期は6~9月です。卵胎生で、輸卵管が育児嚢になっており、そこで稚貝を孵化させてから稚貝を産みます。一度に30~40個の稚貝を産みます。食性は雑食性で、植物、微小藻類やデトリタス※1を餌とします。本種には他種の巻貝と同様のデトリタス食刈り取り(グレイザー)食の他に、二枚貝と同様の濾過摂食という摂食方法があります。有機物やプランクトンを水と一緒に吸い込み、鰓で濾過をして摂食する方法です。

※1.生物遺体や生物由来の物質の破片、排泄物に由来する微細な有機物粒子ならびにその表面や内部に繁殖した微生物群集

メダカとの関係、相性

本種とメダカとの関係、相性はかなり良いです。環境適応範囲はメダカとほとんど同じか、より広いため通年混泳させることが可能です。相互に生きた個体を捕食することはありません。本種はメダカのエサの食べ残しを食べるため、食べ残しが無駄にならず直接的に水質悪化をもたらしません。さらにアンモニア、亜硝酸、硝酸塩に対してメダカよりも敏感に反応し、活動を休止するため水質のバロメーターになります。

人(日本人)との関係

日本各地で食用として利用されてきました。現在はあまり利用されていませんが、一部地域では未だに利用されています。食用の他、漢方薬として解熱、お通じの改善、心臓や腹痛の治療など様々な働きがあるとされています。人の食用の他に、ニワトリなどの家禽、ヘイケボタルの幼虫の餌として利用されます。

また、水神の使者、霊として祀られたり、占いに利用されたりしてきた歴史があります。

その他、ヒメタニシを含むタニシの仲間は水質汚濁の指標生物として扱われ、水質階級Ⅲ(汚い水に生息する生物)に指定されており、水質の判定材料にされています。

参考

指標生物全国水生生物調査

水槽内、植物との相性

水槽内との相性は良いです。卵胎生であるため卵生種のように卵塊を水槽面に産み付けず、大繁殖して急激に個体数を増やすこともないため、卵塊やその残骸、本種によって水槽内の見た目が悪くなることはありません。そして水槽面のコケを食べるため、水槽面の見た目が良くなります

水草との相性はあまり良くありません。エサが不足、特に植物質のエサが不足すると水草を食べます。特に柔らかい水草は食べられやすいです。エサ切れに注意し、植物質の強いエサを与えることで、水草の食害を減らすことができます

グリーンウォーターとの相性は良くありません。グリーンウォーターの元である浮遊藻類が濾過摂食されるため、水が透明になっていきます。意図的にグリーンウォーターで飼育をしている水槽には本種を導入しないことを推奨します。透明な水で飼育する場合には相性は良いと言えます

その他、濾過摂食が水質浄化や水質改善に役立つという情報が多く見られます。しかし、これは藻類を摂食して水槽内の見た目をよくするということばかりに焦点を当てている内容です。藻類の有無や多少がそのまま水質の良し悪しではありません。摂食量が多く、排泄量も多いため、限られた環境である水槽内では水質が良くなるということはないといっても過言ではありません。本種を消耗品として扱う場合には、水質悪化が緩やかになる可能性はありますが、しっかり飼育するとなると、本種がいない場合よりも水質は悪化します生体が増える分だけ水質は悪化します。水質浄化、水質改善についてはその他の要素とのバランスや循環まで加味して考える必要があります。

実際にヒメタニシが届いて水槽投入までの流れ(メダカ水槽に入れる際の注意点、投入方法)

本種を水槽に投入する際には特に注意すべきことはありません。水温や水質が大きく異なる水槽に投入する際には水合わせをする必要があります。メダカの水合わせと同様の方法で水合わせを行ないます。

維持難易度、維持方法(春夏秋冬別注意点)

維持はエサ切れさえさせなければ容易です。環境適応範囲は、水温は5~35℃、水質は弱酸性~弱アルカリ性、硬度は軟水~硬水と極めて幅が広く、水質汚濁にも強いです。メダカ飼育に準じた飼育環境で問題ありません。休眠期や低水温、高水温下では底床に潜る性質があるため、潜りやすい目の細かい底床を厚めに使用することを推奨します。エサは観賞魚用や水生生物用人工飼料各種、藻類、水草、デトリタスです。摂食量がかなり多いため藻類やデトリタスなどの自然に発生するエサだけではほとんど確実にエサ切れを起こします。観賞魚用人工飼料各種や水草を与えます。屋内飼育ではコケやグリーンウォーターが発生するには光量不足であるため特にエサ切れに注意します。

春から秋にかけては活動が旺盛で摂食量が多いためエサ切れに注意します。春は水温の上昇に合わせて給餌量を増やしていき、秋は低下に合わせて減らしていきます。夏季は過昇温に注意します。底床に潜っていると高水温から逃れようとしている可能性があるため、温度チェックをして過昇温対策をします。水面近くに上がってきている場合は酸欠になっている可能性があるため、水流を起こしたり、エアーレーションを使用したりして酸素を供給します。冬季は底床に潜り休眠します。加温環境下に移動して意図的に活動を再開させない限りは掘り出さずに放置して、活動を再開するまで待ちます。

参考

デトリタスフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

繁殖難易度、繁殖方法

繁殖は飼育をしていると自然に行なわれるため容易です。繁殖形態は卵胎生で、育児嚢で孵化した稚貝が生み出されます。自然下での繁殖期は6~9月で、繁殖に適した水温は20~30℃です。エサが十分にあると繁殖の成功率は高まり、一度に生み出す稚貝の数が増えます。稚貝は移動速度が遅く、固形エサのみを与えても親が先に食べてしまうため、エサ切れを起こして死亡しやすいです。親から隔離して稚貝専用水槽で管理するか、グリーンウォーターで管理してエサ切れを起こしにくくすると生き残りやすくなります。

他のタニシの仲間たち

マルタニシ(Bellamya chinensis laeta)

オオタニシ(Bellamya japonica)

ナガタニシ(Heterogen longispira)

まとめ

ヒメタニシの適応環境はメダカの環境と同じかそれより広く、相互に干渉しないため、メダカとの混泳に適しています。アンモニア、亜硝酸、硝酸塩に対してメダカよりも敏感に反応するため、水質バロメーターにもなります。コケ取りをするため水槽面が綺麗になります。また濾過摂食をするため、グリーンウォーターが透明な水になります水草は食害に遭うため本種との相性は良くありません。エサは自然発生する藻類やデトリタス以外に水草や人工飼料各種を与えます。摂食量が多いためエサ切れに注意します。タンクメイトの脇役や水を透明にする道具のような扱いを受けがちな本種ですが、濾過摂食や卵胎生など興味深い生態を持っています。メダカ水槽のコケ取り役としてはもちろん、ヒメタニシを主役に観察してみてはいかがでしょうか。

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