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メダカ飼育とエアレーション~必要な状況とその効果と注意点と~

お店でメダカの飼育セット一式を買うとだいたい付いてくるエアレーションの器具。これは本当に必要なのか、疑問に思う方が多いようです。なくても飼えるけれどあった方が良いのなら…と思いはするけれどーという今回はそんなブクブクのお話。

エアレーションの役割と効果

エアレーションの役割には主に水の循環と酸素供給があります。

エアレーションで水を循環させることによって飼育水のバランスを崩しにくくする効果があります。水を循環させて滞留水の発生を防いだり、既に発生している滞留水をなくしたりすることができます。滞留水は溶存酸素量が少なく、濾過細菌が活動しにくいため生体に有害な物質が溜まったり、濃度が高くなったりして飼育水全体のバランスを崩す原因となります。複雑なレイアウトを組んだ水槽や温度変化のない、あるいは少ない環境や風通しの悪い環境、特に屋内管理水槽において大きな効果があります。屋外の日光が当たる風通しのいい環境では対流が発生したり、風で水面が揺れたりして自然に水が循環、撹拌されるためこの役割は追加的、補助的なものとなります。

また、気泡と水の循環によって酸素供給がされます。エアレーションの気泡とそれに伴って発生する水流と波によって水が空気に触れる面積が大きくなり、水中に溶け込んでいる古い空気と新鮮な空気が入れ替わりやすくなります。生体や水草は呼吸で酸素を消費するため、水草が活発に光合成をしたり、風が水面を揺らしたりしなければ水中の溶存酸素量は減っていきますが、エアレーションで積極的に空気交換をすることによって酸素を安定的に供給することができます。酸素供給するとメダカもバクテリアも活性が上がるためメダカがより健康に綺麗に育ち、良い強い水が出来やすく維持しやすくなります。

その他、気泡と水流などによって発生する気化熱による過昇温対策効果、油膜防止効果もありますが、エアレーションによる効果のみでは限界があり問題が解決されにくいため、水槽の置き場所変更や遮光、風通しの確保、水替えや濾過などによって根本的な対策をとる必要があります。

エアレーションのセット方法と器具のお世話

エアレーションのセット方法は、まずエアーポンプの排気口にエアーホースを繋ぎ、エアーホースのもう一端にエアーストーンなどを繋ぎます。そしてエアーストーンなどを水槽に投入します。エアーホースが折れ曲がったり、物の隙間などで潰れたりして排気が妨げられないか確認をしてからエアーポンプのプラグをコンセントに挿して稼働させます。エアーストーン以外にエアレーションで使用できるものに投げ込み式フィルター、エアーポンプタイプのスポンジフィルター、エアーポンプタイプの底面濾過装置があります。それらの詳細については濾過装置についてのページをご覧ください。

エアーストーンは表面に汚れやコケが付着したら気泡が大きくなったり、目詰まりを起こしたりします。目に見える汚れやコケ以外にそれらを目安にスポンジやブラシなどで掃除します。少しの衝撃で割れたり、エアーホースへの挿し込み部分が折れたりすることがあるため扱いには注意します。掃除をしても気泡が大きくなったり、目詰まりを起こしたりしている場合はストーン部分が崩れ始めている合図であるため新品に交換します。エアーホースにも汚れやコケが付着したら拭き取って掃除します。穴が開く、裂けるなどして使用できなくなったら交換します。エアーポンプは排気量が落ちてきたのを目安に交換します。製品によっては吸気部分に埃が詰まっているだけの場合があるため、念のため掃除をして排気量が戻らないかどうか確認してから交換します。エアーストーンとエアーホースは劣化が早いため新品を複数常備しておくとよいでしょう。エアーポンプは比較的長持ちしますが、万が一に備えて小さなものでも予備があると安心です。

メダカ飼育にエアレーションを使用するべきか否か

エアレーションは屋外の日当たりが良く風通しが良い環境では必ずしも使用するべきものではありませんが、飼育密度や水量、飼育環境によっては使用するべきです。複雑なレイアウトを組んだ水槽、水面積が狭く水深がある水槽などでは滞留水が発生しやすく、飼育密度が高い場合や水量が少ない場合、風通しが悪い場合、濃いグリーンウォーター飼育や水草が大繁茂している場合などは酸素不足になりやすくなるため使用するべきです。濃いグリーンウォーター飼育や水草が大繁茂している水槽では夜間に酸欠になるため見逃しやすく注意が必要です。

一方で、稚魚、仔魚、病気や怪我や老衰の個体のいる水槽では使用しないことを推奨します。稚魚や仔魚、病気や怪我、老衰している個体は体力がなく、遊泳能力が低いためにエアレーションの水流で体力を消耗したり、上手に摂食できなかったりして死亡してしまう恐れがあります。使用しないか、使用するとしても排気量をかなり弱めに調節して使用します。

その他、不要と思われる飼育でも万が一問題が発生した場合に備えて用意しておくと安心です。

エアレーションを使用した飼育の注意点

メダカ飼育においてエアレーションを使用する際に注意することがあります。水流が強くならないように調節することと気泡が小さいエアーストーンを使用することです。

メダカは水の流れがない場所や緩やかな流れを好みます。エアレーションの排気量が多いと水流が強くなり、メダカのストレスや体力消耗の原因になります。また摂食が難しくなります。エアーポンプの排気量が少ないものを使用するか、連結を使用して排気量を調節したりエアーストーンを複数に分けたりして水量が強くならないようにしましょう。

気泡の小さいエアーストーンを使用すると空気が水に接する表面積が大きいほど水中への酸素供給量が増えます。エアレーションから出る空気の量が一定の場合、泡が細かい方が全体の泡の表面積が大きくなるうえに水面に上がるまでに時間を要するため気泡による酸素供給量が増えます。また気泡が水面に上がるまでに時間を要するということは水流が強くならず、水面が大きく波立ちにくくなるため、メダカのストレスになりにくくなることにも繋がります。

その他、水撥ねや気化熱によって水の減りが早くなることがあるため、エアレーションをしない場合よりも水量の減少に注意しましょう。また、飼育者の性格などによっては気泡が弾ける音やエアーポンプの振動音は不快なものであったり、酷い場合は日常生活に支障をきたしたりする恐れがあります。置き場所や生活場所を変えられる場合は変えて、できる限り気にならないようにするか、エアーポンプの振動音だけ気になるようであれば設置方法を変えたり、振動音のあまり出ない製品を使用したりします。

まとめ

エアレーションで水を循環させることによって滞留水を防いで飼育水のバランスを崩しにくくでき、酸素供給もされてメダカもバクテリアも活性が上がるため、メダカがより健康になり、良い強い水にしやすくなります。しかし必ずしも使用するべきものではなく、メダカの状態、飼育方法や環境などに合わせて使用するか否かを判断するとよいでしょう。仕組みはシンプルなため扱いやすく、飼育用品の中では比較的安価なため濾過装置の前段階としての使用、複数使いや予備がしやすいです。不要と思われる場合でも万が一の場合に備えてエアレーションのセットを一式用意しておくことをおすすめします。排気量を弱めにして強い水流が起きにくくしつつ、気泡の小さいエアーストーンを使用して水流による酸素供給よりも気泡による酸素供給を重視してメダカを疲れさせないようにしてあげましょう。エアレーションでメダカをより健康に、綺麗にしつつ飼育水を良い水強い水にしてはいかがでしょうか。

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