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メダカ飼育と濾過装置~飼育水を整え水槽内をコントロールする扇の要~

メダカ飼育をする際にあった方が良いのか悩むのが濾過装置。あまりおおげさにしないつもりでも、あった方が良いのならと売り場の前でしばし悩む(うーむ)・・・。濾過装置の種類、メリットデメリットやセット方法等、よろしければご覧下さい。
gd779【取り付け簡単】プロジェクトフィルターS【底面濾過】1000円(税込)
※まとめ買い割引対象外商品です。
※一度のお買い物につき3個までとさせていただきます。
数量 1000円(税込)  

濾過装置の役割と効果

濾過装置の役割には水の撹拌と濾過の2つがあります

濾過装置で水を撹拌することによって飼育水のバランスを崩しにくくする効果があります。水を撹拌させて、滞留水の発生を防いだり既に発生している滞留水をなくしたりすることができます。滞留水は溶存酸素量が少なく、濾過細菌が活動しにくいためにアンモニア、亜硝酸、硝酸塩などの生体に有害な物質が溜まったり、濃度が高くなったりして飼育水全体のバランスを崩す原因となります。また、水の撹拌に伴う空気交換によって酸素供給がされます。濾過装置で発生する気泡や水流、波によって水が空気に触れる面積が大きくなり、水中に溶け込んでいる古い空気と新鮮な空気が入れ替わりやすくなります。生体や水草は呼吸で酸素を消費するため、水草が活発に光合成をしなければ水中の溶存酸素量は減っていきます。濾過装置で積極的に空気交換をすることによって酸素を供給することができます。水の撹拌は複雑なレイアウトを組んだ水槽や温度変化のない、あるいは少ない環境や風通しの悪い環境、特に屋内管理水槽において大きな効果があります。屋外の日光が当たる風通しのいい環境では対流が発生したり、風で水面が揺れたりして自然に水が撹拌されるため、この役割は追加的、補助的なものとなります。

そして濾過装置の最も期待される効果は濾過です。濾過装置を使用すると物理濾過、生物濾過、化学濾過の3つの濾過効果が作用します。物理濾過とは、物理的に濾材や底床で汚れや色素を漉しとる濾過です。生物濾過とは、濾材や底床に定着、繁殖した濾過細菌や微生物がアンモニアや亜硝酸、糞などの栄養を含む有機物を分解する濾過です。化学濾過とは、炭、麦飯石、濾材、底床などの化学吸着作用のある吸着材によって水の汚れや色素などを吸着する濾過です。濾過装置を使用すると以上の3つの濾過効果が大きく得られます。炭、麦飯石、底床についてはそれぞれ「炭について」、「麦飯石について」、「底床について」のページをご覧ください。

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濾過装置の種類とメリットデメリット

 

濾過装置とそのメリットとデメリットを上げていきます。濾過装置には多くの種類があります。メダカ飼育で一般的に使用される主な濾過装置には外部濾過装置、上部濾過装置、底面濾過装置、スポンジフィルター、投げ込み(水中)フィルターの5種類があります。その他、外掛け式濾過装置、流動式濾過装置、オーバーフローなどありますが、外掛け式濾過装置は設置方法が少し異なる上部濾過の小型のものと位置づけ、流動式濾過装置とオーバーフローはメダカ飼育では一般的ではないためここでは割愛します。

外部濾過装置は水槽から離れた場所に設置する濾過装置です。吸水パイプから水槽の水を吸い上げて濾過槽に送り、濾過槽に水を通して、濾過した水を排水ホースとパイプで水槽へ戻す仕組みになっています。濾過槽は円筒形で気密性の高い構造になっています。メリットとしては濾過槽の気密性が高く二酸化炭素が逃げにくいために水草育成に適していること、濾過槽の8割が濾材であるために物理濾過と生物濾過効果が大きいこと、水槽から離して設置できるために濾過装置を隠せる場所があれば水槽周りの見栄えが良いこと、静穏性が高いために動作音がほとんどしないこと、耐用年数が長いことが挙げられます。デメリットとしては濾過槽の設置の場所が必要となること、濾過装置の中では高価であること、設置とメンテナンスが手間になることが挙げられます。

上部濾過装置は水槽上部に濾過槽を設置する濾過装置です。吸水ポンプで水槽の水を濾過槽に吸い上げ、濾過槽に水を通して、濾過した水は排水パイプを通って水槽に落ちる仕組みになっています。メリットとしてはメンテナンスがしやすいこと、物理濾過と生物濾過効果が大きいこと、空気に触れやすい構造のために酸素供給効果が大きいこと、濾過装置の中では比較的安価であることが挙げられます。デメリットとしては水槽上部の見栄えが悪くなったり、スペースが狭くなったりすること、水上に葉を伸ばす抽水植物に不向きであること、落水音とモーター音が出ることが挙げられます。

底面濾過装置は底床の下に設置する濾過装置です。水槽底部全体に広がる吸水パイプから水を吸い上げ、水槽上部に伸びた排水パイプから濾過した水を水槽に流す仕組みになっています。濾過槽がなく、底床が濾材の役割を果たします。底床の種類との組み合わせによってはかなりの濾過効果が発揮されます。エアーレーションタイプと水中ポンプタイプがあります。メリットとしては濾過装置の中では比較的安価であること、物理濾過と生物濾過効果が大きいこと、水槽上部や水槽周りのスペースが空くために見栄えやスペースを気にする必要がないこと、水中ポンプタイプは静穏性が高いために動作音がほとんどしないこと、エアーレーションタイプは酸素供給効果が大きいこと、その他の濾過装置との連結や併用がしやすいこと、吸水パイプを連結させて水槽の大きさに合わせて使用することができることが挙げられます。デメリットとしては、底床の手入れに手間がかかること、エアーレーションタイプはエアーレーション音が出ること、水草を植え込む場合は根が絡む問題が発生すること、濾材交換が底床全部をリセットすることになること、底床を使用しないベアタンク水槽では効果がないことが挙げられます。

スポンジフィルターは水槽内に設置するフィルターです。水中ポンプやエアーレーションでスポンジに水を通すだけの、濾過装置と呼ばれることがほとんどない単純な構造になっています。スポンジで物理濾過をしますが、その効果はあまりなく、それよりもスポンジに濾過細菌を定着、繁殖させて生物濾過をするためのフィルターです。外部濾過装置や上部濾過装置の吸水部に連結してそれらの生物濾過の補助や早期の目詰まり防止を目的としても使用されます。メリットとしては安価であること、生物濾過効果が大きいこと、エアーレーションタイプは酸素供給効果が大きいこと、水中ポンプタイプは水槽外に設置スペースが必要なく、エアーレーションタイプは狭く済むことが挙げられます。デメリットとしては目詰まりしやすく濾材の掃除や交換頻度が高いこと、水槽内の見栄えが多少悪くなること、エアーレーションタイプはエアーポンプが別途必要であることとエアーレーション音が出ることが挙げられます。

投げ込みフィルターは水槽内に設置するフィルターです。エアーレーションでフィルターに水を通すだけの濾過装置と呼ばれることがほとんどない単純な構造になっています。フィルターで物理濾過をしますが、その効果はあまりなく、それよりもスポンジに濾過細菌を定着、繁殖させて生物濾過をするためのフィルターです。メリットとしては安価であること、生物濾過効果が大きいこと、設置が容易であること、エアーレーションタイプは酸素供給効果が大きいこと、水槽外の設置スペースが狭く済むことが挙げられます。デメリットとしてはエアーレーションの音が出ること、水槽内の見栄えが悪くなること、濾材の掃除や交換頻度が高いことが挙げられます。

濾過装置のセット方法(種類別)

 

外部濾過装置の設置は比較的簡単ですが、手間がかかります。まず濾過槽、濾材、ホースやパイプの全てを水洗いします。洗い終えたら濾材をセットしてヘッドを取り付けます。そしてホースやパイプを接続して、それらを水槽に設置します。設置が終わったら呼び水が必要なタイプであれば濾過槽内に飼育水で呼び水をします。呼び水が不要なタイプもあるため、あらかじめ製品情報を確認しておきます。呼び水ができたら電源を入れます。電源を入れても稼働しない場合は濾過槽内に十分に水が入っていなかったり、部品の接続ができていなかったりする可能性があります。電源を切って点検をします。

上部濾過装置の設置は比較的簡単です。外部濾過装置と同様に濾過槽、フィルターや濾材などを水洗いします。ポンプは水中用ではないため、濡れないように注意します。洗い終わったら、濾過槽を水槽の上部に設置します。濾材、接続したポンプと吸水パイプ、排水パイプを所定の位置に設置します。設置したら電源を入れます。電源を入れても稼働しない場合は飼育水の水位がポンプの吸水最低水位に達していない可能性があります。最低水位まで飼育水を追加します。

底面濾過装置の設置は簡単です。部品を軽く水洗いして、水槽の大きさに合う大きさに吸水パイプを連結させて、エアーレーションタイプのものはエアーホースとエアーポンプを接続してからベアタンク水槽に設置します。そして底床を敷き、電源を入れます。エアーレーションタイプのものは排水部が水上に出ると稼働しないため、水位を上げるか、パイプが伸縮可能なものであれば縮めて水面かそれ以下の長さに調節します。

スポンジフィルターの設置は極めて簡単です。軽く水洗いをして、水中ポンプタイプのものは水槽内に設置して電源を入れます。エアーレーションタイプのものはエアーホース、エアーポンプと接続してから水槽内に設置して、エアーポンプの電源を入れます。

投げ込み(水中)フィルターの設置も極めて簡単です。水洗いをして、エアーホース、エアーポンプと接続してから水槽内に設置して、エアーポンプの電源を入れます。

濾過装置のお世話(濾材や部品の洗い方、リセットの目安など)

 

濾過装置の濾材や部品の掃除は飼育水で行ないます。水道水で行なうと、塩素や温度変化でそれらに定着している濾過細菌を殺して洗い流してしまいます。水槽全体を完全にリセットして立ち上げから始める場合は水道水で行なって問題ありませんが、リセットをしない掃除は基本的に飼育水で行ないます。洗剤は洗剤残りが生体に悪影響を及ぼす恐れがあるため、決して使用しないようにします。部品を掃除する道具は洗剤や薬剤を含んでいないスポンジ、毛が柔らかい歯ブラシや綿棒などを使用します。水中用でないモーターやポンプは水に濡れないように注意しながら、埃を除去したり、油をさしたりして掃除、メンテナンスをします。

掃除や交換は濾材が目詰まりを起こし始めたのを目安に行ないます。目詰まりを起こし始めると濾過機能が落ちてきたり、水流が弱くなってきたりします。濾材に炭や麦飯石を使用している場合は個別にそれらの掃除、交換目安で掃除、交換をします。詳しくは「炭について」、「麦飯石について」をご覧ください。また、モーターやポンプの音の変化や振動にも日頃から注意しておきます。音や振動に異常があるまま使用し続けると事故や火災などの原因になる恐れがあります。異常を確認したら早急に交換をするか、機械修理の専門業者に修理を依頼します。あまり複雑な構造ではないため、機械の扱いに慣れた方はご自身で分解して必要な掃除や部品の交換などを行なうこともできます。

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逆に濾過装置ナシはアリ?

濾過装置ナシはアリの場合とナシの場合がありますアリの場合は、屋外で飼育数に対して十分な水量で、適切な管理ができている場合です。

ナシの場合は、屋内飼育や屋内外問わず過密飼育の場合です。屋内飼育では日光や風、温度変化が少なく、飼育水のバランスが整いにくくなります。濾過装置の役割と効果で述べたように、濾過装置がそれらから得られる要素を補う形で働くことによって飼育水のバランスが整いやすくなります。また、過密飼育ではエサや排泄物の量が水量に対して多いために急激に水質が悪化しやすくなります。それらを濾過、分解するために濾過装置を利用することを推奨します。

また、稚魚、仔魚、病気や怪我や老衰の個体のいる水槽には濾過装置ナシを推奨します。稚魚や仔魚、病気や怪我、老衰をしている個体は体力がなく、遊泳能力が低いために濾過装置を使用すると水流で体力を消耗したり、エサを上手に摂食できなかったりして死亡してしまう恐れがあります。なるべく濾過装置を使用しないか、使用するとしても水流の弱いものや水流・水量調節ができるものにします。

その他、飼育者の性格によっては濾過装置を使用していると油断して、管理を怠ってしまうことがあります。濾過装置を使用していてもしっかりとメダカ、飼育水や濾過装置の状態を観察して適切な管理をして、異変がある場合には対処をする必要があります。濾過装置ナシで順調に飼育していたのに、使用し始めてしばらくすると生体の調子が悪くなる場合があります。その場合は環境以外に、管理を怠ってしまっていないか考えて、気を付けて管理するか濾過装置ナシに戻すのも一つの方法かもしれません。

まとめ

濾過装置には水の撹拌と濾過の役割があり、飼育水のバランスを崩しにくくする役割があります。その種類は多くあり、メダカ飼育で一般的に使用されているものには外部濾過装置、上部濾過装置、底面濾過装置、スポンジフィルター、投げ込み(水中)フィルターの5つがあります。それぞれにメリットとデメリットがあります。異なる種類を併用したり、濾材や底床との組み合わせをより良く変えたりすることでメリットを大きくしたり、デメリットを軽減することもできます。濾過装置のお世話は目詰まりを目安に行い、掃除は濾過細菌を殺して流してしまわないように、基本的には飼育水で行ないます。洗剤は生体に悪影響を与える可能性があるため決して使用しないようにします。モーターやポンプなどの異常が出た場合は事故や火災の原因になる可能性があるため、交換や修理を早急に行う必要があります。濾過装置は必ずしもメダカ飼育で使用しなければいけないものではなく、メダカの状態や環境、飼育者によっては使用しない方が良い場合もあります。濾過装置の適切な、さらにはより効果的な使用と適切な飼育管理で飼育水を綺麗に保ち、メダカを健康に、綺麗に育ててみてはいかがでしょうか。

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