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ホテイアオイ(ホテイ草)~メダカ飼育の定番品、その性質特徴とは~

メダカを飼育するなら是が非でも手に入れたいホテイアオイ。屋内飼育でもいいのですがやはり屋外飼育には、特に夏場は欠かせないのではないでしょうか。
gd292【メダカ飼育の】ホテイアオイ1株【定番】45円(税込)
※まとめ買い割引対象外商品です。
※一度のお買い物につき5株までとさせていただきます。
数量 45円/1株  

概要、分類

ホテイアオイ(学名: Eichhornia crassipes、漢字表記:布袋葵)はツユクサ目ミズアオイ科ホテイアオイ属の多年生の浮遊植物です。南米の熱帯、亜熱帯地域の湖沼や流れの緩やかな河川が原産とされています。北アメリカ、ヨーロッパ、オセアニア、東アジア、東南アジアに外来種として移入分布しています。アクアリウムとビオトープにおいて多用されています。

参考

アクアリウムフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

参考

テラリウムフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

参考

アクアテラリウムフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

参考

ビオトープフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

生態、特徴

草体はロゼット状に葉を展開し、高さ2cm~150cm、直径5~50cmになります。葉柄が膨らみ、浮力があります。葉柄は基本的には球~卵形ですが、成熟し高温、高栄養の環境で高密度になると葉柄は長く伸び、立ち上がります。また水深が浅い場所で根が水底に達すると土中に根を下ろし、より高く立ち上がり、葉柄の浮力はなくなります。根は黒~紫色の髭根で細かい根毛が発達しています。湖沼や河川、湿地の水面に浮いて生育する多年生浮遊植物です。多年生ですが、耐寒性が低く暖地を除く日本の自然環境では冬季に枯死するため、一年生植物として扱われます。春から秋にかけて青~紫色の花を咲かせ、種子繁殖をします。また匍匐茎(ランナー)を伸ばして先端に子株を形成する栄養繁殖をします。アレロパシーを有しており、根と匍匐茎から他の植物の生長を抑える物質を放出します

参考

アレロパシーフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

メダカとの関係、相性

本種はメダカ飼育で最も普及した水草の一つで、産卵床、隠れ家、水質浄化用として利用されます。

産卵床として水草の中で最も利用されている一つです。根が髭状に広がり、密に細かい根毛があるため、メダカが卵を産み付けるのに適しています。そして孵化後の稚魚は根と水面の間の水深の浅い場所や葉の隙間で親からの食害を逃れることができます。

水面に葉を広げますので、日光や外敵からメダカを守ります。日光を遮る役割を果たすことは水温の過上昇を防ぐことにもつながります。また根が発達しているため、根の間も隠れ家となります。しかし、成長が極めて速いために短期間で水面を覆いつくして採光ができなくなる、観察のスペースがなくなる、メダカの遊泳スペースがなくなる、メダカが根の間に絡まって死んでしまう、水中の溶存酸素を大量に消費されて酸欠になるといった問題が生じることがあります。成長ペースを観察しつつ、一定量になったら間引きや根の整理をする必要があります。さらに天敵である水生昆虫の隠れ家にもなるため定期的に天敵の確認を行なう必要があります。

さらに水の富栄養化を防ぐ役割も果たします。メダカの糞尿から発生したアンモニアが分解され、最後は硝酸塩が残りますが、植物は窒素を水中葉から硝酸塩の形で吸収し、これと炭水化物からアミノ酸と炭水化物を合成します。

人(日本人)との関係

アクアリウムやビオトープにおいて多用されています。「ホテイ草」や「ウォーターヒヤシンス」とも呼ばれています。また、栄養吸収量が多いため富栄養化した湖沼の水質浄化に利用する試みが行なわれています。さらに食品としての有効利用も試みが行なわれており、焼酎、パン、茶などが開発されています。

その他、栽培から逸脱したものが局地的に帰化し、日本各地で在来の自然の生態系を破壊する恐れがあるため、帰化したものは害草として扱われています。

水槽内、他の植物との相性

本種はアレロパシーを有しており、根と匍匐茎から他の植物の生長を抑える物質を放出します。生長抑制物質に対して弱い水草は淘汰されることがあります。アレロパシーに限らず、成長速度が遅い水草は本種の速い成長に負けて淘汰されることがあります。同じ水槽で栽培する水草の組み合わせには注意が必要です。

本種は環境によって背丈や変わりますので、水槽内に他の水草類と一緒に栽培する場合、草姿によって配置する場所を変えて水景を作ることができます。草丈が低い場合は前、高い場合は後ろにすると水景が整い、立体感が生まれます。また他の水草(特に高光量に弱い種類)を強い日光から守ります。一方で光量を必要とする水草類の成長を妨げることがあります。増殖したら、同じ水槽内で他に栽培している水草類の必要光量に合わせて適度に間引きを行なう必要があります。

実際にホテイアオイが届いて水槽投入までの流れ (メダカ水槽に入れる際の注意点、投入方法)

本種を水槽に投入する際の注意点は特にありません。水温、水質の大きく異なる環境にいきなり投入すると葉や根が痛むことがありますので、その場合にはメダカと同様の水合わせをおすすめします。まず、お届けした本種の入った容器を投入する水槽に浮かべます。水温が合い次第、導入先の水を少しずつ容器に入れて水質に馴染ませてから投入します。葉の裏や根の間に汚れやゴミなど付着物がある場合にはすすぎ落してから投入します。

維持難易度、維持方法(春夏秋冬別注意点)

本種は幅広い環境に適応しますので春~秋にかけての栽培は極めて容易ですが、耐寒性が低いため冬季は注意が必要です。水温、気温は20~35度が適しており、35度以上では葉焼けを起こしたり、葉が黄色くなったりします。15度を下回ると低温による葉の痛みが生じます。10度以下になると枯死するものが出てきます。低温に適応して草体を小さくして締まった姿になっているものは5度前後までは耐えることができますが、それ以下になるとほとんどは枯死します。一年草として扱わない場合は、平均気温が15度を下回り始める晩秋には屋内に取り込み、日当たりのいい場所で管理します。

水質は弱酸性~中性が適しており、最も成長に適しているのは弱酸性です。

日当たりは直射日光が適しています。ただし、夏の強光下では気温と水温が上がりすぎますので、夏季は午前中のみ直射日光が当たる場所や明るい日陰に移動させるか、50%程度までの遮光をします。また、葉が詰まったものは空中湿度が高く、風がない環境では葉が蒸れて痛んだり、酷い場合には枯死したりすることがあります。気温と湿度ともに高い場合は風通しをしっかり確保します。

大きく立ち上がった姿の時は耐暑性が高く耐寒性が低く小さく締まった姿の時は耐暑性が低く耐寒性が高くなっています。導入や移動の際には株姿に合う環境においてあげたり、季節の変化に合う株姿にしてあげたりすることが重要です。気温と水温、肥料分や栽培密度を徐々に変えて適応させます。

繁殖難易度、繁殖方法

繁殖方法は種子繁殖と栄養繁殖です。

種子繁殖は日本においてはあまり行なわれません。本種は虫媒花ですが、日本には訪花昆虫がほとんどおらず、自然受粉することはほとんどありません。また、受粉しても種子形成と発芽に時間を要し、発芽準備が完了する時期には屋外では発芽しない温度になってしまいますので自然発芽することはありません。種子繁殖を行なう場合は人工授粉をして、受粉した親株を底床に赤玉土や田んぼの土などを厚く敷いた水槽に入れて、25~30度に維持します。種子が水中に落とされ、水底で発芽して葉が7~10枚になると古い根と下葉を底に残して浮上してきます。種子繁殖は手間がかかり、効率が悪いため栄養繁殖での増殖をおすすめします。

栄養繁殖は匍匐茎(ランナー)による繁殖です。親株の充実具合によって増殖ペースや子株の充実具合は変わります。肥料を与えなくとも、適切な環境で栽培されていれば匍匐茎を伸長します。施肥をすると増殖ペースは速くなり、子株は大きくなります。メダカ水槽で施肥をすると水質が悪化してメダカに悪影響を与えますので、別の水槽で行ないます。匍匐茎の先に形成された子株が独立しても安定して浮遊できるようになったら、匍匐茎を親株側の付け根と子株側の付け根で切って分けます。子株の葉の数が少なかったり、葉のつき方に偏りあったりする場合は独立させると転覆することがあります。万が一、切り離した後に転覆する場合は他の株に寄りかからせたり、間に挟んだりして転覆しないようにさせます。独立させた後の管理方法は親株と同様です。

他のホテイアオイの仲間たち

国産種:ミズアオイ、コナギ

外国産種:アメリカコナギ

生態系被害防止外来種の指定

栽培から逸脱したものが国内において帰化状態にあり、元来の生態系への影響が懸念されています。環境省が野外での植栽や遺棄をしないように注意喚起をしています。管理可能な環境で栽培される限りは問題ありません。

参考

生態系被害防止外来種リスト環境省

まとめ

ホテイアオイはメダカ飼育で最も普及している水草の一つです。冬季の低温環境下では少し気を遣いますが、それ以外の時期では栽培と繁殖が容易で、丈夫かつ成長が速く、大きさも大きいので管理がしやすいです。メダカや他の水草を日光、外敵、水温の過上昇から守るとともに、隠れ家、産卵床、水質浄化用としても利用できる、メダカ飼育に初めて利用する水草としておすすめです。一方で、その丈夫さと大きさゆえに水草とメダカに対してデメリットもあります。他の水草や飼育環境に合った管理をすることで上手に利用しましょう。

gd292【メダカ飼育の】ホテイアオイ1株【定番】45円(税込)
※まとめ買い割引対象外商品です。
※一度のお買い物につき5株までとさせていただきます。
数量 45円/1株  

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