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メダカ飼育とオオサンショウモ~知って得する水草情報~

メダカ飼育にとって意外と役立つのが水草の中の浮草というジャンル。その中でもホテイ草と並んでお勧めしたいのがこのオオサンショウモです。ちょっと詳しく見てみましょう。
gd745【メダカ飼育のための】オオサンショウモ10株+α【浮草/水草】400円(税込)
※まとめ買い割引対象外商品です。
※一度のお買い物につき3セットまでとさせていただきます。
数量 400円/(税込)  

概要、分類

オオサンショウモ(学名: Salvinia molesta、漢字表記:大山椒藻)はデンジソウ目サンショウモ科サンショウモ属の多年生の浮遊性シダ植物です。中南米の熱帯、亜熱帯気候地域が原産とされています。日本には帰化植物として局地的に移入分布しています。アクアリウムとビオトープにおいて「サルビニア」や「メダカの水草」の名称でも流通しています。

参考

アクアリウムフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

参考

テラリウムフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

参考

アクアテラリウムフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

参考

ビオトープフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

生態、特徴

草体は長さ5cm以上、幅4~6cmになり、葉は長さ2~3cm、幅1~2cmになります。葉は3輪生で2枚は水面に対生し、1枚は水中で細かく分裂して根のようになります。根はなく、水中葉が水中から養分を吸収します。葉は若い時は卵形で、成熟すると中肋に沿って谷折り、波状に曲がって軍配状になります。浮遊葉は淡黄緑色で表面には短毛が密生しています。湖沼や河川、湿地の水面に浮いて生育する浮遊植物です。多年生ですが、耐寒性が低く日本の自然環境では冬季に枯死するため、一年生植物として扱われます。春から秋にかけて成長し、冬季は枯死しますが加温する場合は越冬可能です。シダ植物であるため花はなく、成長点の分裂による栄養繁殖をします。3倍体であるため胞子繁殖はできません。胞子嚢果は水中葉基部に形成され、球形嚢状の包膜に包まれます。

メダカとの関係、相性

本種はメダカと相性がいい水草として知られています。水面に葉を広げますので、日光や外敵からメダカを守ります。他の浮草類と比較して、葉の表面積の広さに比べて水中葉が短いため、メダカの遊泳スペースが広くなります。日光を遮る役割を果たすことは水温の過上昇を防ぐことにもつながります。しかし、成長が比較的速いために短期間で水面を覆いつくして採光や観察のスペースがなくなってしまいます。成長ペースを観察しつつ、水面積の一定以上を覆ってきたら間引く必要があります。それでも水面に散らばって水中の観察、観賞がしにくい場合には水面を区切る方法があります。観賞魚用のエアーチューブを連結で輪にして浮かべて本種をその中でのみ浮かべるという方法です。そうすることで散らばるのを防ぎ、水中の観察、観賞がしやすくなります。

さらに水の富栄養化を防ぐ役割も果たします。メダカの糞尿から発生したアンモニアが分解され、最後は硝酸塩が残りますが、植物は窒素を水中葉から硝酸塩の形で吸収し、これと炭水化物からアミノ酸と炭水化物を合成します。

そしてメダカの非常食になります。水中葉は柔らかく繊維質が多いためメダカの消化を助ける役割を果たします。

人(日本人)との関係

アクアリウムやビオトープにおいて多用されています。「サルビニア」や「メダカの水草」としても流通しています。

その他、栽培から逸脱したものが局地的に帰化し、日本各地で在来の自然の生態系を破壊する恐れがあるため、帰化したものは害草として扱われています。

水槽内、他の植物との相性

本種は小型で背が低いため、水槽内に他の水草類と一緒に栽培する場合、前側に配置すると水景がきれいに整い、立体感が生まれます

他の水草(特に高光量に弱い種類)を強い日光から守ります。一方で光量を必要とする水草類の成長を妨げることがあります。増殖したら、同じ水槽内で他に栽培している水草類の必要光量に合わせて適度に間引きを行なう必要があります。メダカとの相性で述べたように水面を区切る方法も有効です。

小型貝類との相性

本種の葉を小型貝類が好んで食べます。食べられた葉は浮力を失って水面下に沈み、やがて枯死します。食害に遭うよりも植物の成長、増殖が速ければ植物体そのものが枯死することはほとんどありませんが、食害が成長、増殖ペースを上回ると枯死するものも出てくるかもしれません。綺麗に維持したい場合や積極的に成長、増殖をさせたい場合には小型貝類がいない水槽で栽培するか、水槽内の小型貝類の間引きを行なうことをおすすめします。反対に、小型貝類の繁殖水槽がある場合には、本種の枯葉や処分に困った増殖株を餌、環境づくりの一役、環境バロメーターとして投入することもおすすめです。

実際にオオサンショウモが届いて水槽投入までの流れ (メダカ水槽に入れる際の注意点、投入方法)

本種を水槽に投入する際の注意点は特にありません。水温、水質の大きく異なる環境にいきなり投入すると葉や茎が痛むことがありますので、その場合にはメダカと同様の水合わせをおすすめします。まず、お届けした本種の入った容器を投入する水槽に浮かべます。水温が合い次第、導入先の水を少しずつ容器に入れて水質に馴染ませてから投入します。葉の裏に気になる汚れやゴミなど付着物がある場合にはすすぎ落してから投入します。

維持難易度、維持方法(春夏秋冬別注意点)

本種は比較的幅広い環境に適応しますので栽培は容易ですが、耐寒性が低いため冬季は注意が必要です。水温、気温は20~35度が適しており、35度以上では葉が黄色くなり枯死していきます。15度を下回ると低温による葉の痛みが生じ、10度以下では枯死していきます。平均気温が15度を下回り始める晩秋には屋内に取り込みます。水質は弱酸性~中性が適しています。日当たりは直射日光が適しています。多少暗くても枯れることはありませんが、葉が弱々しく小さくなり、特徴的な形になりませんので直射日光下での栽培をおすすめします。ただし、夏は気温と水温との兼ね合いがありますので、午前中のみ直射日光が当たる場所や明るい日陰に移動させるか、50%程度までの遮光をします。また、葉が詰まった形態をしているため空中湿度が高くて風がない環境だと葉が蒸れて痛んだり、酷い場合には枯れたりすることがあります。気温と湿度ともに高い場合は風通しをしっかり確保します。

繁殖難易度、繁殖方法

繁殖方法は栄養繁殖です。成長点が分裂したものを株分けするか、摘心で頂芽優勢の打破をして行ないます。株の充実具合によって成長点の分裂のペースは変わりますが、肥料を与えなくとも、適切な環境で栽培されていれば分裂は行われます。施肥をすると分裂ペースは速くなります。メダカ水槽で施肥をすると水質が悪化してメダカに悪影響を与えますので、別の水槽で行ないます。

分裂したものは分裂点で切って株分けを行ないます。また、頂芽優勢の打破は摘心で行ないます。葉が5対以上ある株の成長点から2~3対目の葉のところで切断します。根元側の茎の途中から新しく成長点が形成されて株が増え、成長点側は引き続き成長していきます。

他のサンショウモの仲間たち

国産種:サンショウモ

外国産種:サルビニア・ククラータ、Salvinia auriculata, S.biloba, S. hastata, S. herzogii, S. minima, S. nymphellula, S. oblongifolia, S.radula, S. sprucei

生態系被害防止外来種の指定

栽培から逸脱したものが国内において局地的に帰化状態にあり、元来の生態系への影響が懸念されています。環境省が野外での植栽や遺棄をしないように注意喚起をしています。管理可能な環境で栽培される限りは問題ありません。

参考

生態系被害防止外来種リスト環境省

まとめ

オオサンショウモは小型かつ水中葉が短いために水中のスペースをとらずに、メダカや他の水草類を日光、外敵、水温の過上昇から守るとともに、メダカの非常食としても利用できる、メダカ飼育に合わせて栽培するのにおすすめの浮草です。冬季の屋外環境下では保護をする必要がありますが、春から秋にかけては丈夫で増えやすく、大きさも程よく扱いやすいので管理がしやすい浮草です。ぜひともメダカ水槽、水草水槽に浮かべてみてはいかがでしょうか。

gd745【メダカ飼育のための】オオサンショウモ10株+α【浮草/水草】400円(税込)
※まとめ買い割引対象外商品です。
※一度のお買い物につき3セットまでとさせていただきます。
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