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メダカ飼育とエサの与え方~栄養、嗜好性を考えバランスよく~

よく売られているあのパラパラしたエサ、フレーク状であったり粉状であったり、まあ人工のものが一般的ですね。その人工のエサでも実はいろいろで、各社製品がありますが成分表示は似たようでも与えて観察してみると意外と差が出るものです。それは原材料であったり製造工程であったり保管場所の環境であったり製造のタイミングであったり。こういう部分も知って人工のエサは選択するとそれは良いエサのチョイスにつながって結果メダカ君たちの喰いつきも良いですし成長も良くなります。そのほか生餌もいろいろ、栄養価など、ちょっと見てみましょうか。
gd308【稚魚成魚】めだか本舗のメダカのエサ(100g)【兼用】500円(税込)
※まとめ買い割引対象外商品です。
※一度のお買い物につき3個までとさせていただきます。
数量 500円(税込)/100g  

人工餌と生き餌の特徴、違い

メダカの餌には大きく分けて人工餌と生き餌があります。人工餌はメダカの餌となるものが加工されて人工的に作られた餌です。生き餌は自然界にそのまま存在する、メダカの餌となる小さな生き物を餌としたものです。それぞれに特徴、違いがあります。

人工餌は加工されて、多くのものは乾燥されて袋に封入されているため長期保存が可能です。原材料に様々なメダカの餌となるものが使用されていて、安定したバランスのいい栄養を含有しています。多くのものは顆粒状で柔らかく、粉砕することによって餌の大きさを変えることができるため、どの成長段階でも与えることができます。浮沈に関しては、水面に長時間浮き続ける浮上性の餌、水面にしばらく浮いた後に沈んでいく浮沈性の餌、水面に浮くことなく沈んでいく沈下性の餌の3タイプがあります。基本的にはメダカに与える際に水面に広がったり、浮いていたものが沈んだり、また風や波、水流によって揺れ動く以外に動かないため、稚魚や視力が悪いアルビノ(色素欠乏症)などメダカによっては気付かれにくいことがあります。そのため、メダカの嗜好に合う匂いや味のする添加物によってメダカに気付かれやすくしているものが多くあります。

生き餌は生きた状態で維持する必要があります。生き餌が食べるもの、体調や環境によって栄養に変動があります。動いているためメダカに気付かれやすく、嗜好性は高いです。その嗜好性は個体差や品種差があります。また栄養面では植物性と動物性のもので違いがあり、それぞれ大きな偏りがあります。植物性のものは繊維動物性のものはタンパク質や脂肪が豊富に含まれています。生き餌にはそれぞれにおよその大きさの範囲があり、メダカの成長段階によって食べられるものが限られてきます。また生き餌は飼育水槽で爆発的に増殖して水質を悪化させ、メダカに悪影響を及ぼすことがあります。その場合、既に飼育水の状態が悪化していることが多く、生き餌によるメダカの被害は水質悪化の二次被害と言えますので、飼育水のバロメーターとして考えることもできます。

お勧めの生き餌とその理由

【 クロレラ 】

直径2~10µm

栄養バランスが優れています肌の艶上げや色揚げ効果もあります。呼吸や他の餌を摂取する際に一緒に摂取されます。そのため、どの成長段階でも摂取することができます。飼育水をクロレラ水にすることで与えられるため、扱いやすい生き餌です。生きたクロレラを与えて、飼育水槽で増殖させながら摂取させることで給餌の手間を省くことができます。死んだクロレラでは飼育水に混ぜても水流がないと沈殿してしまうためメダカが摂取しにくくなります。また、死んだクロレラを細菌類が分解する際に酸素を使うために酸欠を起こしやすくなります

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【 ゾウリムシ 】

長さ0.09~0.3mm、幅0.04~0.07mm

栄養バランスが優れています。タンパク質が多少豊富でサイズが小さいため、稚魚期と幼魚期初期の成長促進を目的とした餌に適しています。

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【 ブラインシュリンプ 】

孵化後0.4mm

孵化1日0.8mm

約2週間後1cm

タンパク質、脂肪が豊富で色揚げ効果もあります。孵化直後か孵化1日後が餌に適しています。それ以降は大きく硬くなり、栄養価も落ちていきます。幼魚期、成魚期に成長促進、増体を目的とした餌に適しています。サイズが大きいため稚魚は食べられません。脂肪が非常に多く水を汚しやすいので、与える量の調整を細かく行う必要があります。

【 タマミジンコ 】

大きさは1~1.5mm

タンパク質やカルシウムが豊富で色揚げ効果もあります。幼魚期と成魚期の餌に適しています。サイズが大きいため稚魚は食べられません。大きく丈夫で、単為生殖で爆発的に繁殖することがあるため、食べ残しが水質の悪化を招くことがあります。なるべく食べ残しがないように注意が必要です。

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【 ミジンコウキクサ 】

長さ0.3~0.8mm

幅0.2~0.5mm

厚さ0.2~0.6mm

繊維質が豊富で、肌の艶上げと色揚げ効果があります。消化しにくいタンパク質が多い餌を与える際に併せて与えることで消化を助けてあげます。サイズが大きく、幼魚期と成魚期の餌に適しています。体調の悪いメダカに与えたり、体調がいいメダカであっても与えすぎたりすると消化器官で詰まって消化不良の原因になることがあります。体調の悪いメダカがいる飼育水槽には常にミジンコウキクサを浮かべないようにして、体調がよくても他の餌がない場合には食べ過ぎてしまうので餌切れをさせないようにする必要があります。

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【 ワムシ 】

0.1mm~0.3mm

タンパク質が豊富でサイズが小さいため、稚魚期と幼魚期初期の成長促進のための餌に適しています。それ以上の大きさのメダカは与えた直後は食べますが、その後は底に沈まれるため気付きにくくなり、食べ残しとなって水槽内で増殖したり、死んだりすることが多くなります。

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メダカの餌に含まれる栄養価(成分)とその効能(効果)

メダカの餌に含まれる栄養価には主に粗タンパク質、粗脂肪、粗繊維、粗灰分の4つがあります。それぞれに「粗」がつくのは、純粋なその成分以外の物質も含まれているためです。また、人工餌のパッケージなどに表示される栄養価の数値は保証値です。保証値とは、栄養価は季節や天候、原材料の栄養価の変化、保存期間の長短などによって数値が微妙に変わるため、そのばらつきを考慮したうえで確実に摂取できる数値のことです。粗タンパク質、粗脂肪は%以上表示、粗繊維、粗灰分、水分は%以下表示が義務付けられています。そのため、粗タンパク質、粗脂肪は計測値より低めに表示され、粗繊維、粗灰分、水分は計測値より高めに表示されています。同じ餌であっても栄養の抽出方法や分解方法、分析方法によって数値に多少の違いが出ます。

【 粗タンパク質 】

タンパク質のほか、アミノ酸、アミン、アンモニアなどの窒素も含まれます。メダカを成長させるための主成分で、細胞や酵素、ホルモンなどはタンパク質から合成されます。一般的に50%以上を高タンパク、40%以下を低タンパクと呼びます。高タンパクであればあるほど成長促進をします。しかし、高タンパクは消化しにくいので、低水温や体調が悪い時には低タンパクの消化しやすい餌を与えます。

【 粗脂肪 】

脂肪のほか、脂肪に溶解しているビタミンなども含まれますメダカを増体させるための成分で、細胞膜の主要成分となります。一般的に8%以上を高脂肪、4%以下を低脂肪と呼びます。高脂肪の餌は水を汚しやすいうえに、メダカの内臓に負担がかかるため、水やメダカの調子が悪い時には量を調節、あるいは低脂肪の餌を混ぜたり、高低を交互に与えたりします。

【 粗繊維 】

炭水化物のほか、ケラチン等も含まれます。魚の餌の吸収、消化をよくし、腸内環境を整える効果があり、活動や体温維持等に必要な成分です。よって、免疫力上昇や皮膚を良好な状態に保つために必要な栄養と言えます。

【 粗灰分 】

ミネラルのほか、その酸化物も含まれます。炭素、酸素、窒素、水素を除いた必須元素のことで骨などの形成や新陳代謝を上げる効果があります。

成長期により摂取させたい栄養価(成分)

メダカの成長段階によって積極的に摂取させたい栄養価は異なります。ここでは稚魚期と幼魚期と成魚期の3つに分けて説明していきます。稚魚期は孵化後から1cm程度まで、幼魚期は1cm程度から2cm程度まで、成魚期は2cm以上とします。

稚魚期に積極的に摂取させたい栄養価は粗タンパク質、粗繊維、粗灰分です。粗タンパク質で成長を促進させて体力をつけさせることで孵化後の死亡しやすい時期を早めに乗り越えさせます。高タンパクの餌は消化しにくいため、消化を助ける粗繊維も併せて積極的に摂取させます。そして粗灰分でしっかりとした骨を形成させます。それによって強い遊泳力がつくため、以降の成長に大きな差が出てきます。粗脂肪は積極的に摂取させる必要はありません。むしろ高脂肪の餌は水を汚して水質の変化に弱い稚魚に悪影響を与えかねません。ただし粗脂肪には脂肪そのもの以外にビタミン等も含まれますので、低脂肪の餌は避けます。

幼魚期に積極的に摂取させたい栄養価は粗タンパク質、粗脂肪、粗灰分です。稚魚期と同様に成長を促進し、しっかりとした骨の形成をさせます。また、粗脂肪も併せて積極的に摂取させます。メダカはおよそ1.2cmで性成熟して繁殖を開始します。繁殖には卵や精子はもちろん体力を消耗します。また太っていると卵の質、量ともに上がります。この段階から繁殖に備えて徐々に太らせていきます。

成魚期に積極的に摂取させたい栄養価は粗タンパク質、粗脂肪、粗繊維です。繁殖のために大きく太った、体力のあるメダカにするためです。太っていると卵の数、質ともに上がります。しかし、粗タンパク質を積極的に摂取させていると消化不良を起こしやすくなりますので、粗繊維も併せて積極的に摂取させます。粗脂肪は太らせるのに効果を発揮しますが、太りすぎると脂肪が内臓や生殖器官を圧迫して健康被害を及ぼしたり、繁殖に支障をきたしたりすることがありますので、太りすぎないように観察をしながら調整してあげます。

人工餌と生き餌のお勧め給餌パターン例

上記の成長段階によって積極的に摂取させたい栄養価を摂取させるためには人工餌と生き餌を使い分けてメダカに与える方法が効果的です。積極的に摂取させたいからと言って極端に栄養価の偏った餌を与えているとメダカの健康に害を及ぼしたり、死なせたりしてしまうことがあります。基本的には栄養バランスの整った人工餌を主に与えつつ、積極的に摂取させたい栄養価は生き餌で摂取させる方法が効果的です。

1日の給餌で分けて与える方法がお勧めです。人工餌と生き餌をそれぞれしっかりと摂取させることができるためです。この方法ではしっかりと給餌の間隔をあけることが重要です。例えば朝8~9時に人工餌、正午過ぎに生き餌、夕方16~17時に人工餌というように給餌間隔をしっかりとって空腹にさせてからそれぞれをしっかり食べてもらいます。全個体が人工餌と生き餌の両方をしっかり食べることができ、摂取する割合をほとんど同じにすることができます。

飼育者の生活リズムやサイクルによっては分けて与えることが難しいこともあります。1回の給餌で両方を与える時には先に栄養バランスの優れた人工餌を与えます。この時、食べ残しがないように人工餌のみを与える時より少し少ない7~8割程度の量を与えます。それを食べきってから生き餌を与えます。生き餌を先に与えてしまうと生き餌だけで満腹になり、人工餌を食べなくなってしまうことがあります。そうなると摂取する栄養に偏りができてしまいます。また、メダカの個体差や品種差、人工餌の嗜好性の高低にもよりますが、それ以降生き餌だけに反応して人工餌に反応しなくなってしまうこともあります。

まとめ

人工餌と生き餌のそれぞれの特徴や違い、栄養価や嗜好性の把握をして、それぞれのメリットを生かした給餌を行ないます。生き餌の種類や大きさ、含まれる栄養価は種類によって異なります。使い分けをして摂取させる栄養バランスを整えたり特定の栄養を積極的に摂取させたりしましょう。栄養価がメダカに与える効果を把握することは、メダカの成長段階に合わせた栄養を摂取させることで成長を良くすることをはじめとして、健康被害が起きた際に、餌による健康被害であればその原因の解明や治療の一環として給餌する餌の種類や栄養バランスの見直しに役立つこともあります。

環境や個体差、品種差がありますので、上記の説明を基礎として飼育しているメダカに合う餌、給餌量やパターンなどを見つけて、メダカをより健康に丈夫に育てていきましょう。

gd308【稚魚成魚】めだか本舗のメダカのエサ(100g)【兼用】500円(税込)
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数量 500円(税込)/100g  

 

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