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メダカ飼育とアナカリス~丈夫さと高い水質浄化能力を併せ持つ水草~

メダカを初めて飼育するときに、やっぱり水草があった方が目に楽しいですよね。でも知識やお世話にまだ自信がない場合は二の足を踏んでしまいがち。そこでひとつ求められるのはその水草の持つ強さです。アナカリスはこれからメダカ飼育をスタートし、いろいろスキルアップしていこうとする方の最初の水草としてお勧めできるものです。
gd775【メダカ飼育のための】アナカリス(オオカナダモ)10本+α【浮草/水草】400円(税込)
※まとめ買い割引対象外商品です。
※一度のお買い物につき3個までとさせていただきます。
数量 400円(税込)/10本+α  

概要、分類

アナカリス(正式和名:オオカナダモ、学名: Egeria densa)はブラジル南東部、ウルグアイ、アルゼンチン原産のオモダカ目トチカガミ科オオカナダモ属の多年生沈水植物です。湖沼や流れの緩やかな河川に生育しています。北アメリカ、ヨーロッパ、アジア、オセアニアに外来種として移入分布しています。生物生理学の実験やアクアリウムとビオトープにおいて利用されています。成長が早く丈夫であるため初心者向けの水草として扱われます。

参考

アクアリウムフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

参考

テラリウムフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

参考

アクアテラリウムフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

参考

ビオトープフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

生態、特徴

多年生沈水植物で、湖沼や流れの緩やかな河川に生育し、草体は数cmから長いものでは1m以上になります。葉は3~6輪生で茎に密につき、長さ15~30mm、幅2~6mm、上半縁に極細かい鋸歯があり、葉先は尖り、濃緑色です。茎は太さ2~3mm、八角円筒形で緑色~濃緑色です。根は白い糸状で茎下部の節から出ます。花期は5~10月で、3~5cmの花柄を水上に伸ばして白い3枚の離弁花を咲かせます。成長期は5~10月です。低温と水質汚濁に強く、アルカリ性にも耐えることができます。また無機養分を根と葉の両方からそれぞれ同じくらいの量を吸収することができます。雌雄異株であり、日本に持ち込まれているアナカリスは全て雄株とされているため結実しないと考えられています。そのため種子繁殖はしませんが栄養繁殖をします。アレロパシーを有しており、成長点と根から他の植物の生長を抑える物質を放出します。

参考

アレロパシーフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

メダカとの関係、相性

アナカリスはメダカとの相性が良い水草です。葉が密に生えており、その陰に隠れることができるので外敵や強い日差しから身を隠すことができます。また強い水質浄化の役割も果たします。メダカの糞尿などから発生したアンモニアが分解され、最後に硝酸塩が残りますが、植物は窒素を根から硝酸塩の形で吸収し、これと炭水化物からアミノ酸と炭水化物を合成します。これは水草全般に当てはまることですが、アナカリスは根と葉の両方からそれぞれ同じくらいの量を吸収することができるため、他の水草と比較してこの能力が高いです。しかしその分成長と増殖が早く、すぐにメダカの泳ぐスペースや日照を減らしてしまうために他の水草と比較して頻繁にトリミングや間引きが必要になってきます。

人(日本人)との関係

主に生物生理学の実験材料や理科、生物の授業における植物細胞の観察材料として利用されています。アクアリウムやビオトープにおいても広く利用されています。

その他、栽培から逸脱したものが全国的に帰化し、日本各地で在来の自然の生態系を破壊する恐れがあるため、帰化したものは害草として扱われています。実際にクロモというオオカナダモに似た生態の小型在来水草がアナカリスとの競合に負けて減少しているという報告があります。また、水面を覆い尽くすほど異常繁殖したものが船の航行の妨げになるという問題も発生しています。

水槽内、他の植物との相性

水槽内において高光量に弱い他の水草を強い日光から守ります。一方で高光量を必要とする水草の成長を妨げることがあります。また、本種はアレロパシーを有しており、成長点と根から他の植物の生長を抑える物質を放出します。生長抑制物質に対して弱い水草は弱ったり、淘汰されたりすることがあります。そのため、アレロパシーに対して弱い植物と同じ水槽で組み合わせないように注意しつつ適宜トリミングや間引きをする必要があります。

実際にアナカリスが届いて水槽投入までの流れ(メダカ水槽に入れる際の注意点、投入方法)

アナカリスをメダカ水槽に投入するにあたって水合わせが必要です。環境適応能力は高いですが、環境の急変に対しては弱く、溶けたように枯れることがあります。メダカの水合わせと同様の水合わせをして投入します。

水面に浮かべる場合はそのまま浮かべます。

鉢に植える場合は、鉢内の用土の微塵を流すこととゆっくりと水中に沈めることの2点を注意します。植え込み用土は土(ソイル)系底床をおすすめします。鉢に用土を半分ほど入れておき、片手で株を持って植え付け位置に配置し、もう一方の手で用土を流し込みます。水に入れた時に株が抜けて浮かないようにしっかりと用土を被るようにします。用土に埋まる部分の葉の隙間に用土をしっかり噛ませると葉に用土が引っかかって抜けにくくなります。そして、微塵抜きをしっかり行ってから水槽に投入します。微塵が鉢内に残っているまま水槽に沈めてしまうと水が濁ってしまい、メダカのエラや体表が傷ついてしまったり、水質が急に変化してしまったりします。水槽に入れる前に、水を張ったバケツなどにゆっくり沈めて引き上げる作業を何度か繰り返すか、水やりと同様の方法で上から大量に水をゆっくりかけて微塵を鉢底から流します。微塵が流れたのを確認したら、メダカ水槽にゆっくり沈めます。一気に沈めてしまうと表面の用土が散ってしまったり、万が一残っていた微塵が水を濁してしまったりすることがあります。また、メダカも驚いてしまいます。用土の間にある空気が抜けるより早く沈めないように気を付けます。鉢内に水が染み込んでこないようでしたら、微塵がまだ残っていることがありますので、再度微塵抜きを行ないます。

底床に挿して植え込む場合は新しい根が発根して活着するまで抜けないように、用土に埋まる部分の葉の長さを半分ほど切って用土に引っかかるようにしておくと抜けにくくなります。そしてピンセットでゆっくりと用土に挿し込みます。まっすぐ挿し込むよりも少し斜めに挿し込み、少し深く挿し込んだあとに少し引くことで葉に用土が引っ掛かり抜けにくくなります。

維持難易度、維持方法(春夏秋冬別注意点)

本種は幅広い環境に適応しますので栽培は容易です。水質はpH5~9の酸性~アルカリ性、軟水~硬水、水温は5~30℃程度の範囲内に適応できます。日当たりは直射日光が適しています。明るい日陰でも枯れることはありませんが、細く間延びしますので上記の日当たりでの栽培をおすすめします。

適応能力は高いですが、急激な環境変化、凍結や高温、光量不足、栄養不足で黄色く溶けたように枯れることがあります。茎まで枯れていなければ、茎の節から新しい芽が出てきますが、見た目が悪くなるうえに枯れた葉が水質悪化をもたらします。葉が黄色くなり始めたら上記の5つを疑い、対策をとります。水槽への新規導入時と水替え時には水合わせをして急激な環境変化に注意します。夏には遮光したり、日照時間の短い場所に移動したりして高温に注意します。冬には軒下や室内に取り込んで凍結に注意します。光量不足は成長期である春~秋に注意しますが、夏には高温にも同時に注意する必要があります。冬には必然的に光量が少なくなりますが、成長が止まっているため多少の光量不足はほとんど問題ありません。栄養不足はできた水でメダカ飼育をしている水槽ではほとんど起きないため、水が出来ていないかその他の原因を考えます。

その他、アナカリスは成長が早く、草体がまっすぐ伸びずに曲がりながら成長することが多いため、メダカの泳ぐスペースや日照を減らしたり、水景を乱したりすることがあります。適宜トリミングや間引きをします。基本的にどこで切っても問題ないため、長くなりすぎたものを短くする場合は摘心して根元側を取り除いて成長点側を利用して仕立て直したり、小さくまとまって繁茂させたい場合は摘心を繰り返して脇芽を増やしたりして水草の形を整えます。目指す水景に合わせたトリミングと間引きをして仕立てていきます。

繁殖難易度、繁殖方法

繁殖は容易で、その方法は栄養繁殖により増えた株の株分けです。成長点が分裂したものや脇芽を分けます。株の充実具合によって成長点の分裂や脇芽の発生ペースは変わりますが、肥料を与えなくとも、適切な環境で栽培されていれば分裂は行われ、脇芽も発生します。施肥をすると増殖ペースは速くなりますが、メダカ水槽で施肥をすると水質が悪化してメダカに悪影響を与えますので、施肥する場合は別の水槽で行ないます。分裂したものは分裂点で切って株分けを行ないます。脇芽を発生させたい場合は摘心をして頂芽優勢を打破したり、茎を適当な長さで切ったりします。摘心をすると根元側の茎の葉元に脇芽が形成されて株が増え、成長点側は引き続き成長していきます。茎を切るとそれぞれの茎の節から脇芽が1つは発生します。茎を切る間隔は5cm以上にすると丈夫な脇芽が発生しやすくなります。それよりも間隔が短いと脇芽が発生せずに枯れてしまったり、発生しても弱い脇芽になったりすることが多くなります。まずはトリミングや間引きで余った部分を利用して試してみるとよいでしょう。

他のアナカリスの仲間たち

エゲリア・ナヤス(Egeria najas)

カナダモ(Elodea canadensis)

コカナダモ(Elodea nuttallii)

生態系被害防止外来種の指定

栽培から逸脱したものが国内において帰化状態にあり、元来の生態系への影響が懸念されています。環境省が野外での植栽や遺棄をしないように注意喚起をしています。管理可能な環境で栽培される限りは問題ありません。

参考

生態系被害防止外来種リスト環境省

まとめ

アナカリスはメダカ飼育で最も普及している水草の一つです。環境適応能力が高いため初心者向けの水草と言えます。成長が早く繁茂しやすいため、メダカの隠れ家や水中の日陰づくりに適しています。栄養の吸収力が高いため水質浄化用にも利用できます。一方でその丈夫さと成長の速さのために他の水草より頻繁にトリミングや間引きをする必要がありますが、様々な仕立て方ができる楽しみもあります。初めての水草にはもちろん、隠れ家や水質浄化用にいかがでしょうか。

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