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メダカの天敵とその対策~屋外飼育で気をつけるべき生き物たち~

メダカにとって危険な生き物たちをご紹介します。季節ごとに変わりますので適宜対処してあげてください。まあ要はですね、メダカを捕食するものには近づかないようにしてもらいましょうということです。彼らには彼らの生活がかかっていますがそれを許していてはメダカ君飼育が心もとなくなってしまいます。彼らには申し訳ないですができるだけご遠慮いただけるように対策をいたしましょう。

メダカの天敵とは

このページではメダカの天敵について説明します。天敵とはメダカを食害、あるいは盗難する生物のことです。屋外飼育においてはいつのまにかメダカの個体数が減っていることがあります水質悪化など飼育環境が原因で死亡したにもかかわらず気が付かなかったということが多いですが、天敵に食害された可能もあります。屋内飼育においても自然に入ることのない天敵が、気が付いたら水槽に入り込んでいることがあります。地域や飼育環境等によってそれぞれの天敵の出現率や頻度は変わります。以下では天敵を水生昆虫、両生類、爬虫類、鳥類、その他に分けてそれぞれの詳細と対策方法を説明します。天敵にメダカを食べられたり、盗まれたりした場合にそれぞれの生態からどの天敵によるものかある程度の推測、特定をすることができ、最適な対策をとれますので把握しておく必要があります。

水生昆虫

【 ヤゴ 】

ヤゴはトンボ目トンボ亜目とイトトンボ亜目に属する昆虫の幼虫の総称です。日本全土に生息しています。トンボは4~10月に繁殖し、ヤゴは通年見られ冬季は卵や幼虫の状態で越冬します。トンボの産卵形態は種類によって3つのタイプがあり、水面に産卵弁をつけて水中に卵を産み落とすタイプ空中から水面に卵をばらまくタイプ水草や抽水植物等の茎内部に産み付けるタイプの3つです。メダカの飼育環境では主に止水性のヤゴが多く見られます。水草に紛れたり、底床に潜ったりして身を隠します。小型水生節足動物や小魚等を捕食します。下顎が折り畳み式になっており、その先端には鉤状の牙があり、獲物に向けて急速に伸ばして捕獲します。4~10月にかけて活動し、冬季は水中で越冬します。活動時期には様々な成長段階のものがそれぞれに適した大きさの獲物を捕食します。成長段階の異なる個体が複数いる場合には、メダカは大きさを問われず捕食されます


【 マツモムシ 】

マツモムシはカメムシ目マツモムシ科に属する昆虫の一種、またはマツモムシ科の昆虫の総称です。ここでは前者として説明します。日本全土の止水域に生息し、特に水草が繁茂した環境を好みます。体長は6~14mm程度で体は細長い楕円形で触角は短く、鋭い口吻を持ちます。前脚と中脚はやや短く、後脚は遊泳脚として長く発達しています。体色は灰黄色で黒斑があり、ビロードのような光沢をもちます。水中では体表に空気の層を保持するため銀色に見えることがあります。背面を下にして背泳ぎをするのが特徴です。4~5月に繁殖し、幼虫は5~8月にかけて見られ、成虫と同形ですが、翅がなく腹部が白いことが特徴です。幼虫は飛翔能力がないため生まれた水域でのみしか生活できませんが、成虫になると飛翔能力を得るため他の水域に移動することができます。小型水生節足動物や小魚、水面に落下した昆虫などを捕らえ、口吻を獲物に突き刺して消化液を送り込み、体外消化をしたうえで吸汁します。メダカは稚魚、幼魚期に捕食されることが多く、成魚であっても弱っていると捕食される危険性があります

管理人ninomiya

マツモムシが水槽にいるとメダカが落ち着きませんね。すぐ増えますしそのせいで絶えずターゲットを追いかけている気がします。「いつも狙われている」「いつ襲われるかわからない」という緊張感が水槽内を支配してる気がしてちょっと見ていてきついです。

【 ゲンゴロウ 】

ゲンゴロウはコウチュウ目オサムシ上科に属する水生種の総称、またはゲンゴロウ科に属するナミゲンゴロウ(Cybister japonicus)の標準和名です。ここでは前者として説明します。日本全土の止水域、小川や渓流、地下水などに生息します。幼虫と成虫ともに空気呼吸で、尾端にある一対の気門を水面に出して呼吸します。繁殖形態は水草に孔を開けて、そこに産卵管を差し込んで産卵をする種類が最も多く、水草などの表面に卵を付着させるもの、水面に突き出た湿った流木の表面に卵塊を産卵する種類もいます。幼虫は細長く、終齢幼虫は成虫の体長のほぼ2倍になります。鎌状の長く鋭い大顎を持ち、獲物を捕獲すると同時に毒と消化液を大顎から注入して麻痺させます。体液と体外消化した体組織を大顎の管から吸汁します。幼虫の捕食方法は種類や環境によって異なり、待ち伏せ型と探索型と集団襲撃型の3タイプがあります。成虫は流線型の体型で、前脚と中脚はやや短く、後脚は遊泳脚としてブラシ状の毛が生え、長く発達しています。また、水中での呼吸用の空気を背部と翅の間にため込むことができ、その気泡に水中の酸素を取り込み、二酸化炭素を水中に排出することが可能なため、補給した酸素量よりも長い潜水が可能です。飛翔能力は高く、他の水域に移動することが可能です。4~10月にかけて活動し、冬季は越冬するとされていますが、生態が不明な点が多く、冬季に活動している様子が観察された報告があります。幼虫はメダカの大きさを問わず捕食します成虫は幼虫とは異なり、生きたメダカを積極的に捕食することは少なく、弱ったり死んだりした個体を捕食することが多いです。


【 コオイムシ 】

コオイムシはカメムシ目コオイムシ科に属する昆虫の一種です。体長は17~20mm、体色はやや薄い褐色をしています。日本全土の平野部から低山地の止水域、流れの緩やかな浅い水域に生息し、水草が繁茂した、日当たりのいい環境を好みます。前脚は鎌状に発達し、鋭い口吻を持ちます。尾端に体内外に出し入れ可能な短い呼吸管を持っており、水面に出して空気呼吸をします。水中での呼吸用の空気を背部と翅の間にため込むことができ、その気泡に水中の酸素を取り込み、二酸化炭素を水中に排出することが可能なため、補給した酸素量よりも長い潜水が可能です。飛翔能力があり、他の水域に移動することが可能です。4~10月にかけて活動し、冬季は陸上および水中で越冬します。4~8月に繁殖し、7~10月に新成虫が羽化します。メスはオスの背部に卵を産み、オスは孵化まで背中に背負って保護します。水中での動きはやや鈍く、待ち伏せをして目の前を通る小型魚類、貝類、昆虫などを前脚で捕らえ、口吻を指して消化液を送り込み、体外消化をして体組織を吸汁します。動いている獲物にしか反応せず、死体を摂食することはほとんどありません。水生昆虫の中では同種間の争いが少なく、高密度で生活することがあります。メダカの大きさを問わず捕食します


【 タイコウチ 】

タイコウチはカメムシ目タイコウチ科に属する昆虫の一種です。体長は3~3.5cm、体色は褐色です。北海道を除く日本全土の止水域や流れの緩やかな水域に生息しています。尾端に長い呼吸管を持ち、これを水面に出して空気呼吸をします。水中での動きがやや鈍く、水草、水没草本、枯死植物体に擬態して待ち伏せをして目の前を通る小型魚類、貝類、昆虫、両生類の幼生などを前脚で捕らえ、口吻を指して消化液を送り込み、体外消化をして体組織を吸汁します。4~11月にかけて活動し、冬季は陸上および水中で越冬します。5~8月に繁殖が行われます。陸上のコケなどに卵は産みつけられ、10日前後で孵化、60日前後で成虫になります。メダカの大きさを問わず捕食します


【 ミズカマキリ 】

ミズカマキリはカメムシ目タイコウチ科に属する昆虫の一種です。名前の通りカマキリに形が似ますが、まったく別の仲間です。体長は4~5cm、体色は褐色です。日本全土の止水域に生息します。他のタイコウチ科と比較して水深のある環境を好みます。カマキリのように細長い体型をしており、鎌状の前脚と2本の体長ほどもある呼吸管が特徴です。飛翔能力が水生カメムシ類の中で最も高く、他の水域への移動が他種より頻繁に行われます他の昆虫や小魚、オタマジャクシなどを捕食します。水中での動きがやや鈍く、水草、水没草本、枯死植物体に擬態して待ち伏せをして目の前を通る小型魚類、貝類、昆虫等を前脚で捕らえ、口吻を指して消化液を送り込み、体外消化をして体組織を吸汁します。4~11月にかけて活動し、冬季は水中で越冬します。5~7月に繁殖が行われます。陸上のコケなどに卵は産みつけられ、10日前後で孵化し、40日前後で成虫になります。メダカの大きさを問わず捕食します


【 アメンボ 】

アメンボはカメムシ目アメンボ科に属する昆虫の総称、またはアメンボ科に属するナミアメンボ(Aquarius paludum)の標準和名です。ここでは前者として説明します。体長は3~26mm、体色は黒、赤褐色の種類が多く、淡色の条紋を持つ種類もいます。棒状の体型をしています。中脚と後脚が体長を超えるほどの長さがあります。脚先に短い毛が密生しており、毛だけを水面につけて表面張力を利用して水面に浮かびます。前脚は捕食のために使用し、中脚の運動で進み、後脚で舵取りをします。飛翔能力が非常に高く、頻繁に他の水域に移動します。水面に落ちた小型昆虫や水面直下の水生生物を捕食します。メダカの大きさを問わず捕食しますが、潜水ができないため弱って水面を漂っている個体くらいしか捕食することができません


【 タガメ 】

タガメはカメムシ目コオイムシ科に属する昆虫の一種です。体長は50~65mmで、体色は暗褐色です。北海道を除く日本全土の止水域に生息しますが、局所的です。4~10月にかけて活動し、冬季は陸上および水中で越冬します。5~8月に繁殖し、水面に突き出た湿った流木の表面に卵塊を産卵します。10日前後で孵化、40~50日前後で羽化します。水中での動きはやや鈍く、待ち伏せをして目の前を通る魚類、両生類、水生昆虫等、時には爬虫類や小型哺乳類を前脚で捕らえ、口吻を指して消化液を送り込み、体外消化をして体組織を吸汁します。動いている獲物にしか反応せず、死体を摂食することはほとんどありませんメダカは大きな個体が主に捕食されます

両生類

【 カエル 】

カエルは無尾目(カエル目)に属する動物の総称です。成体の頭は三角形で目が上に飛び出し、胴体は丸っこく、尾はありません。後肢が発達しており、それを使って飛び跳ねることで敵から逃げたり、獲物を捕まえたりします。泳いだり、潜水したりするための水掻きが指の間に発達する種類が多くいます。幼生はオタマジャクシと呼ばれるもので、四肢がなく鰭のある尾を持ち、鰓呼吸を行ないます。幼生は変態をして成体になると尾がなくなり四肢が生え、皮膚呼吸に大きく依存した肺呼吸になります。水辺で陸と水中の両方で生活する半水生種が多く、他に陸上性、樹上性、水生の種類もいます。肉食性で主に昆虫、ミミズなどを捕食します。大きな鳴き声を上げるものが多く、求愛音、縄張り音、広告音、解除音、警戒音、危険音、雨鳴き等様々な鳴きわけをします。

メダカを捕食するカエルは主にアカガエル科の種類です。外来種ではウシガエル、国産種ではトノサマガエル、ダルマガエル、トウキョウダルマガエル、ナゴヤダルマガエル、ツチガエル、ヌマガエルです。これらは水生の強い半水生種で常に水辺の近くに生息し、泳力と潜水力ともに高い種類です。また、一般的なメダカの飼育環境に適応した種類です。その他のアカガエル科の種類は山地の冷涼な流水のある環境に生息するため、そういった環境の中やすぐ近くでメダカを飼育していない限りメダカの天敵になりにくいです。動くものに敏感に反応し、水面近くを泳ぐメダカに陸上から飛びついて捕食します。カエルの大きさによって狙うメダカの大きさは変わりますが、体も動きも大きく視認しやすい成魚が主に狙われます。その他の国産種は小型でメダカを捕食できるほどの泳ぐ能力がなく、陸上でしか捕食をしないためメダカを捕食することはありません。その他、ペットのエサやペットとして流通しており、局所的に帰化している外来種のアフリカツメガエルも天敵になります。完全水生であるため自然に飼育環境には入ってくることは滅多にありませんが、万が一メダカ水槽に混入した場合は大量に捕食されます。メダカのタンクメイトとしての導入はやめましょう。


【 アカハライモリ 】

アカハライモリは有尾目イモリ科イモリ属に属する両生類の一種です。本州、四国、九州とその周囲の島嶼の平野部や低山地に分布します。全長は約10cmで、四肢と長い尾を持ち、背面は黒~褐色、腹面は赤地に黒斑が入ります。全長と体色については地域差や個体差が大きく、体長15cmに達する地域集団や全身が赤単色や黒単色の個体もいます。フグと同じテトロドトキシンという毒を持っています。水生の強い半水生種で、主に止水域に生息し、水辺の植物の陰や水底の枯草の下に潜みます。繁殖は4~6月に行われ、寒天質に包まれた5mm前後の卵を産みます。幼生はカエルと異なり外鰓を持ち、脚は前脚から生えてきます。60~100日前後で変態し、変態後約1年間は陸上生活を行ない、それ以降は水中生活へ移行します。雨天時には水中生活をしている個体が上陸することがあります。肉食性で昆虫、ミミズ、小魚、両生類の幼生を捕食します。動くものに敏感に反応し、嗅覚が優れているため臭いにも良く反応します。待ち伏せと探索をして獲物を捕食します。メダカの大きさを問わず捕食します

爬虫類

【 ヒバカリ 】

ヒバカリは有鱗目ナミヘビ科ヒバカリ属に分類される蛇です。無毒の蛇です。全長は40~65cmで、体色は背面が淡褐色や褐色、吻端から口角、頸部にかけて白や淡黄色の斑紋が入り、腹面は黄白色で外側に黒い斑点があります。平野部や低山地の森林に生息し、水辺を好みます。薄明薄暮性が強く、朝方と夕方、雨天の昼間に活発に活動します。4~10月にかけて活動し、10~4月は冬眠します。小型魚類、カエルやオタマジャクシ、ミミズなどを捕食します。泳ぎも潜水もうまく、水中の獲物を捕食することが可能です。繁殖は5~6月にかけて行われ、7~8月に1回で2~10個の卵を産みます。ヒバカリの大きさに関係なくメダカの大きさを問わず捕食します。ヒバカリの活動時間にはメダカの活動は不活発であることが多いため比較的安易に捕食されます

鳥類

【 シジュウカラ科 】

シジュウカラ科は鳥類スズメ目に属する一科です。主な種はシジュウカラ、ヤマガラ、コガラ、ヒガラです。日本各地の平野部や低山地の森林や市街地に生息し、食性は雑食性で主に昆虫、果実や種子を食べます。群れを形成する傾向があり、他種との混群を形成することもあります。全長は10~15cm程度で、スズメくらいの大きさです。体色は頭が黒く、上面は青灰色で、下面は白です。ヤマガラのみ下面が赤褐色をしています。メダカ水槽を水浴び、水飲み場として利用しつつ、メダカを餌とすることがあります。基本的には魚食性はありませんが、安易にメダカを捕食できることが分かるとメダカ水槽を餌場とすることがあります。群れで行動するため一度にまとまった数のメダカを捕食されることがあります。


【 セキレイ属 】

セキレイ属はスズメ目セキレイ科に属する一属です。主な種はハクセキレイ、セグロセキレイ、キセキレイです。日本各地の平野部や低山地の水辺や市街地に生息し、食性は雑食性で主に昆虫やミミズを食べます。市街地に適応したものは人間の食べ残しを食べる様子が観察されています。冬季は単独行動で、夏季はつがいで行動します。全長は約20cmで、尾と足が長いことが特徴です。体色は基本的には頭から肩にかけて黒く、上面は黒~灰色、下面は白~灰色です。ハクセキレイはそれに加えて胸部が黒く、キセキレイは下面が黄色です。一度高い所から餌場を探し、地上に降りて歩きながら捕食をしていく習性があります。シジュウカラ科と同様にメダカ水槽を水浴び、水飲み場として利用しつつ、メダカを餌とすることがあります。基本的には魚食性はありませんが、安易にメダカを捕食できることが分かるとメダカ水槽を餌場とすることがあります。


【 カワセミ 】

カワセミはブッポウソウ目カワセミ科カワセミ目に属する鳥です。日本全土の水辺に生息しています。本州、四国、九州、南西諸島では留鳥として周年生息しており、北海道では夏季の繁殖地としてのみ生息しています。全長は16~20cmです。嘴が3.3~4.3cmと長く、頭が大きく、頸、尾、足は短いことが特徴です。頭、頬、背中は青く、喉と耳周辺が白く、胸部と腹部と目の前後は橙色、足は赤いです。食性は魚食、肉食性で、小魚や水生昆虫、エビやカエルなどを捕食します。水辺の石や木の枝から獲物を探して水中に飛び込んだり、時にはホバリング(滞空飛行)して獲物を探してから飛び込んだりします。足場は特定の石や枝を利用することがあり、その周囲は糞で白くなっていることが多いです。魚食性が強いため、メダカの天敵となる鳥類の中では最も注意が必要な種類です。


【 カラス 】

カラスはスズメ目カラス科カラス属に属する鳥の総称です。主な種類はハシブトガラスとハシボソガラスの2種類です。日本全土の平野部や低山地の森林や市街地に生息しています。体色は全身が黒の単色です。体長は50~60cm程度です。食性は雑食性で、昆虫、鳥類の卵や雛、小動物、動物の死骸、果実、種子等を食べます。メダカを捕食したり、遊び目的で捕えて弄んだりすることがあります。成魚が主に狙われます


【 サギ 】

サギはペリカン目サギ科に属する鳥の総称です。主な種類はダイサギ、チュウサギ、コサギ、アオサギ、アマサギ、ゴイサギの6種類です。それぞれ全長は異なり、体色はダイサギ、チュウサギ、コサギの3種は白色の単色で、アマサギは冬季のみ白色の単色、それ以外の季節は頭部、頸部、上面が橙色です。アオサギと、ゴイサギは頭部と上面が青灰色をしています。日本全土の水辺に生息しています。種類や地域によって留鳥、冬鳥、夏鳥となります。食性は肉食性で魚や両生類、爬虫類、小型哺乳類、小型鳥類を捕食します。メダカ水槽を餌場として居付くことがあり、成魚を主に捕食します

その他

【 ヒドラ 】

ヒドラは刺胞動物のうちヒドロ虫綱花クラゲ目ヒドラ科に属する淡水産種の総称です。体長は約1cmで、細長い棒状の体に長い触手を持ちます。体色は透明な褐色や赤褐色で、体内に緑藻を共生させているものは緑色となります。体の一端には小さい足盤があり、これで基質に付着します。もう一端には口があり、その周囲は円錐型の口盤、さらにその周囲に6~8本の触手を持ちます。繁殖は有性生殖と無性生殖が行われます。無性生殖は出芽(親の体の特定部位に小さな個体が発生して独立)と呼ばれる方法です。また再生能力が高く、切断されると切片それぞれが一個体に再生します。浅い止水域の水草や石の表面に生息しています。触手には刺胞と呼ばれる毒針があり、触手に触れた微生物などを麻痺させて捕食します。足盤と口盤を用いてゆっくりと移動をすることができます。ヒドラは主にミジンコ等の微生物を捕食しますが、メダカの稚魚を捕食することがあります

天敵対策

天敵対策は天敵の侵入防止駆除の2つに分かれます。

まずは侵入防止についてです。飼育環境を目の細かい防鳥ネットでしっかりと隙間なく囲って天敵の侵入を防ぎます。目の細かさにもよりますが、これによって鳥類、両生類、トンボの侵入を防ぐことができます。

さらに、水槽に細かい網の蓋をします。これによって防鳥ネットでは侵入を許してしまう水生昆虫や爬虫類の侵入を防ぐことができます。

また、新たな生体、水草や底床などの導入に伴って天敵が水槽に侵入することがあります。特に水草の場合は常に湿った状態でなければならないため、水生昆虫やその卵、ヒドラなどが混入する可能性が高くなります。投入前にメダカ水槽とは別の水槽でトリートメントをする必要があります。屋内飼育の場合における天敵対策はこのトリートメントのみとなります。

防鳥ネットを張るには骨組みなどが必要となるため、飼育環境によっては防鳥ネットを張ることが困難な場合があります。その場合は猛禽類の目の色と形を模した鳥除けを利用するのが最も効果的です。これは鳥の本能に働きかけるため最も効果があります。CDなどの光を反射するものは単に光に驚いて逃げるだけですので安全なことが分かると慣れてしまいます。また、花火や空砲などの音で驚かせる方法も同様に慣れてしまうと効果がなくなります。

次に駆除についてです。天敵が混入していないか水槽内と水槽周辺を観察して、見つけ次第駆除します。小型の天敵は水槽内外のわずかな隙間に潜んでいることがあるため、入念なチェックが必要です。駆除は殺処分が最も効果的ですが、天敵も一生懸命生きていますのでできる限り自然界の生息地に逃がしてあげましょう。また、天敵の中には地域によっては、あるいは地域によらず希少な動物種が含まれるものがいるため、その場合は逃がしてあげましょう。また、鳥類の殺傷は法律により禁止されていますので、しかるべき対応をとります。

水槽をリセットすることも駆除の一つの手段です。3~4月、9~10月頃の水ができやすい気温の時期に水槽をリセットすると、水槽内で越冬していた天敵や夏の間に侵入してきた天敵を一掃することができます。これ以外の時期では水ができにくいのでリセットにはあまり適さないうえに、上記の時期は水槽内に侵入する生物の活動の区切りとなるのでおすすめです。また、水質が変わりやすい時期でもありますので急激な水質悪化を防ぐ効果もあります。

まとめ

メダカの天敵には水生昆虫、両生類、爬虫類、鳥類、その他に刺胞生物があり、それぞれの生態や動機などを把握しておく必要があります。それらを把握することによって、目に見えない天敵であってもどの天敵であるか推測して駆除をしたり、最適な対策をとったりすることができます。侵入防止駆除の2つはそれぞれ手段によって対応可能な天敵は異なってきますので、最適な対策をとります。また、駆除には日頃の入念な観察が必要となりますので、メダカや水の調子などを観察する際に天敵のチェックを同時に行ないましょう。天敵の種類と生態の把握、観察と対策をしてメダカを安心安全な環境で育ててあげましょう。

※ここで取り扱った天敵は一般的なものですので、他に思わぬ天敵がいる可能性があります。一見メダカの天敵になりえなさそうな生き物であっても、メダカや水槽内の様子に違和感があれば飼育環境や管理方法の次に疑ってみましょう。

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